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「日本人FWが活躍できるのはドイツリーグ!?」柿谷バーゼル移籍は茨の道か

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「ドイツ・ブンデスリーガに移籍するものだと思っていた」

 これは、日本代表FW柿谷曜一朗の移籍に対する、サッカー関係者たちの感想である。

 7月7日、柿谷がスイスリーグ、バーゼルへ移籍することが発表された。大手メディアは「スイスの名門」「4年契約6億円」などと、まるでビッグクラブへ移籍したかのように煽っているが、実情は違う。

 柿谷は移籍に対し、「『なぜ?』と疑問を持たれる理由は分かりません。CL(編註:欧州チャンピオンズリーグ)でも戦えますし、スイスリーグ6連覇を目指していくチームに自分が入るということには何の疑問も感じない」(Goal.comより)と期待を口にするが、バーゼルに日本人が在籍していた過去を考えれば、やはり「なぜ?」と思ってしまうのは当然だろう。

 というのも、2006年、中田浩二(現鹿島アントラーズ)がバーゼルに移籍し、08年までチームに不可欠なセンターバックとして活躍を見せた。だが、欧州主要リーグへの移籍の扉は開かれなかった。つまり、スイスリーグとは、その程度のレベルなのである。

 もちろん、チャンピオンズリーグで目覚ましい活躍を見せれば別だが、バーゼル自体が基本的にグループリーグで敗退するチームである。そんなチームで、身体能力で劣る日本人が、個の力で旋風を巻き起こすのは困難である。ゆえに、中田も欧州主要リーグから移籍のオファーが来なかったのだろう。

 日本人のFW選手が実績を残しているのはドイツである。ドイツは、チームの総合力も高く、近年では組織だったチームも増えている。そのため、日本人FWに向いているリーグといえる。一方で、日本人FWに厳しいリーグなのが、セリエAだ。個の力が重視され、日本人FWで成功した選手は一人もいない。MFを入れても、中田英寿くらいである。それほどセリエAは、FWやMFの日本人選手には厳しいリーグなのである。

「柿谷も、それを分かっていたと思います。だからこそ、フィオレンティーナからのオファーは断ったのでは」(サッカー関係者)

 では、なぜバーゼルに決めたのか?

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