日本代表FW柿谷曜一朗が移籍するスイス・バーゼルって、どんなチーム?
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サッカー日本代表FWの柿谷曜一朗が、16日付でセレッソ大阪からスイスのFCバーゼルへ完全移籍する。契約期間は2018年6月30日までの4年間で、背番号は14。
「移籍金が3億円、年俸が1.5億円だそうですから、それなりの評価を得て移籍したということでしょう。少なくとも、ジャパンマネーを当てにした商業目的だけの移籍ではない。柿谷自身もふがいない結果に終わったブラジルW杯の反省から、海外でのプレーの必要性を感じての移籍だったとは思いますが、移籍先としてバーゼルが妥当だったかは疑問ですね」(サッカーライター)
バーゼルは、スイス・スーパーリーグで8回の優勝を誇る強豪クラブ。チャンピオンズリーグにも出場しており、2013—14年シーズンもリーグ優勝を果たしているので、来季のチャンピオンズリーグへの出場も決定している。柿谷がバーゼルを選んだのも、この欧州クラブにとって最高の舞台であるチャンピオンズリーグへの出場が念頭にあるのだろう。
「ただ、チャンピオンズリーグに出場できるといっても、スイスリーグはイングランドやスペイン、ドイツなどの有力国と違って、予備選からの出場になります。予備選を勝ち抜いて、ようやく本戦にエントリーできるのです。そこから、さらにグループリーグを勝ち抜き、欧州のメガクラブがしのぎを削る決勝リーグにたどり着くのは至難のワザ。まったく不可能とは言わないまでも、かなり確率の低い話だと思いますよ」(同)
柿谷の元には、独ブンデスリーガの強豪ボルシア・ドルトムント、伊セリエAのフィオレンティーナからもオファーがあったという。
「ドルトムントは、香川真司(マンチェスター・ユナイテッド)が在籍したことでもおなじみ。ドイツでは、欧州最強のバイエルン・ミュンヘンに次ぐ強豪です。移籍したとしても、いきなりレギュラーを獲得するのは、なかなか厳しい。柿谷としては、マンUでの香川やACミランでの本田圭佑のように、出場機会が得られずに試合勘が鈍り、W杯の本番で力を発揮できなかったのを反面教師にしているのでしょう。一方、フィオレンティーナはチャンピオンズリーグにも、ヨーロッパリーグにも出場できない中堅クラブ。そうした消去法で残ったのが、バーゼルだったということでしょう。確かに、バーゼルなら、主力として活躍できる可能性も大いにある。しかし前述したように、バーゼルがチャンピオンズリーグの決勝リーグに出場できる可能性はかなり低い。それに、バーゼルが日常的に戦わなければならないスイスリーグは、Jリーグと比べても、決してレベルが高いわけではない。18年のロシアW杯へ向けて、柿谷が望むような成長は期待できないかもしれませんよ」
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