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深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.277

“精神病院24時”ここは生き地獄、それとも楽園? モザイク処理なしの裸の中国人像『収容病棟』

 映画は自分の知らなかった世界を疑似体験させてくれる。そして、数時間後には劇場は明るくなり、元の世界に戻ることができる。自分がいる世界がスクリーンの中とは別世界であることに、ほっとひと安心する。だが、本当にそうだろうか。劇場の扉を開けると、そこにはさっきまで観ていた収容病棟とそっくりな空間が待っていて、ひとつ先の角を曲がると泥人形たちが暮らすジオラマが広がっているのではないか。映画を観た後のあなたの目には、今までとはまるで違った世界が映っているはずだ。
(文=長野辰次)

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『収容病棟』
監督/ワン・ビン 撮影/ワン・ビン、リュウ・シャンフイ 編集/アダム・カービー、ワン・ビン 製作/Y.プロダクション、ムヴィオラ 字幕翻訳/武井みゆき 監修/樋口裕子 配給/ムヴィオラ 6月28日より渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開中 
(c)Wang Bing and Y. Production
http://moviola.jp/shuuyou

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『消えた画 クメール・ルージュの真実』
脚本・監督/リティ・パニュ ナレーション/ランダル・ドゥー 人形制作/サリス・マン 配給/太秦 7月5日(土)より渋谷ユーロ・スペースほか全国順次ロードショー
(c) CDP / ARTE France / Bophana Production 2013 All rights reserved
http://www.u-picc.com/kietae/

最終更新:2014/07/03 18:14
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