“免除のススメ”で納付率が39.9%→60.9%に大幅アップ! 国民年金のカラクリ
#出版 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
今週の注目記事
第1位「劇団四季が悲鳴を上げた『浅利慶太』37億円バラ撒きの欲求」(「週刊新潮」7/3号)
第2位「女優・吉沢京子『中村勘三郎さんに愛された日々』」(「週刊現代」7/12号)
第3位「年金『納付率をごまかせ』厚労省内部指示文書をスクープ」(「週刊ポスト」7/11号)
第4位「不倫メール350通と愛人宅での寝そべりショーツ写真を公開する」(「週刊ポスト」7/11号)
第5位「『私の性器が作品』とM字開脚した白人女性アーティストの『芸術論』」(『週刊ポスト』7/11号)
第6位
「実は女の敵だった『美人都議』白いスネの傷」(「週刊新潮」7/3号)
「涙のヒロイン塩村文夏『華麗なる履歴書』」(「週刊文春」7/3号)
「真夏のセクハラオヤジ狂騒曲」(「週刊ポスト」7/3号)
このところ、「予想通り」に事が進んでしまうことが続いている。ひとつはサッカーW杯の日本代表の“惨敗”である。敗因はいろいろ言われているが、ひとことで言えば、世界で戦う実力がなかったということである。
もうひとつは、公明党の集団的自衛権容認である。安倍首相側のどうにでも解釈できる「変更」をよしとして山口代表は受け入れ、明日(7月1日)にも安倍は閣議決定をするそうである。結局、与党にいるうま味を捨てられず、だだをこねてみただけだったのだ。民主党はまったく存在感を示せず、共産党は手も足も出なかった。
オール与党の大政翼賛会政治に媚びる多くの大マスコミは国民の知る権利に答えないから、国民は真の危うさになかなか気付かない。こうしたときにこそ、週刊誌を含めた雑誌の力が必要なのだが、どうもそれすら危ういように思えてならない。
なぜなら、東京都議会での塩村文夏都議(35)問題にその“兆候”を見ることができるからだ。塩村議員が妊娠中や育児中の女性のサポートを積極的に進めるべきだという質問中に、「早く結婚したほうがいいんじゃないか!」という下劣なヤジを飛ばした鈴木章浩都議(51)について、新潮、文春、ポストなどが扱っている。
このヤジのほかにも「産めないのか」「お前が結婚しろ!」などというヤジもあったそうだが、こちらは今のところ特定できていないようだ。
鈴木議員はメディアの取材に対して最初は否定していたが、事態を重く見た自民党の石破茂幹事長が「名乗り出させろ」と強硬姿勢を見せ、鈴木議員が塩村議員に謝罪することになった。この鈴木議員の政策が「女性が働きやすい社会の実現」だというのだから呆れる。上昇志向が強く、支持者に支払わせて銀座の高級クラブを豪遊しているなどと文春が書いている。
ゆくゆくは大田区長や国政へという野心を持っているそうだが、今回のことで女性票を逃がしてしまったから夢は潰えた。
ここまで各誌の論調はいい。だが、3誌とも“被害者”である塩村議員の過去の“華麗な履歴”まで暴露し、揶揄しているのはいかがなものか。
「たけしの『熱湯コマーシャル』で写真集PR」「『恋から』秘話『別れた男から1500万円』にさんまも絶句」「維新塾からみんなのアイドルに 『朝日記者』大企業御曹司にも大モテ」「『許可なしポスター』地元でヒンシュク 『家賃未払い』で訴えられた!」(すべて文春)
ポストはモノクログラビアでアイドル時代の写真を並べ「こちらも何かと話題が尽きない」と書いている。たかが週刊誌ではあるが、これでは塩村議員は二重のセクハラを受けたことになるではないか。
ここで追及すべきは、鈴木議員一人に詰め腹を切らせ、一件落着としたい自民党側のやり方である。この程度で“落着”では、これからも心ないヤジは飛ぶだろうし、根本的な問題解決にはならない。市民団体が「このまま幕引きは許さない」としてネットで署名を集めているが、もしかすると全国的な運動に広がっていくかもしれない。ことは都議会レベルの問題ではない。国会の聞くに堪えない下品なヤジはハマコー(浜田幸一元議員)がいなくなっても続いている。これを機に、下品なヤジを飛ばした議員は辞職させるぐらいのことを率先してやるべきで、それを後押しするのが週刊誌の役目であるはずだ。そう思うゆえに、最下位にランクした。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事