池袋“脱法ドラッグ”暴走死傷事故、容疑者の元恋人が謎の失踪「パニックになったみたい」
#事件 #脱法ドラッグ
池袋暴走事故で8人もの死傷者を出し現行犯逮捕されたバー経営、名倉佳司容疑者(37)の元恋人とみられる女性が、音信不通となっている。女性の友人によると「事故があった翌日の深夜、連絡があり、“いろんな人から電話がきた。私のところに警察から連絡来る?”と聞いてきた」というが、その後に連絡は途絶え、この夜から勤務先を無断欠勤したままだという。
この元カノは雑誌モデルもやっていた20代前半の女性で、最近は都内のキャバクラ店に勤務。事故にはまったく関わっていないのだが、なぜか怯えるように電話してきたのだという。
「事故直後、カレ(名倉容疑者)の先輩を名乗る人や、記者みたいな人から次々に電話があったそうです。いろいろ質問されて、パニックになったみたいでした」(同)
ただ、その後に勤務先まで無断欠勤するというのは尋常ではない。友人は「興奮して何が言いたいのかハッキリとは分からなかったんですが、カレが事故のとき吸っていたというハーブのことも、私に合法か違法か聞いてきて、カレと一緒に吸ったことがあったのかもしれない。それと、カレの先輩を名乗る人物から“人に何か聞かれても余計なことを話すな”みたいなことを言われたと話していた」という。
元カノは名倉容疑者と格闘技観戦を通じて知り合ったというが「確か、半年にも満たない付き合いで別れたはず」と友人。脱法ハーブを吸引した仲だったことで何か罪に問われると思ったのか、それとも口止めされるような何かを知っていたのかは分からないが、現在まで携帯電話を鳴らしても応答がないままだ。
警視庁によると24日の事故は、名倉容疑者が池袋駅近くの店で脱法ハーブを購入し、吸引。意識がもうろうとしたまま運転したことで車が歩道に乗り上げ、歩行者8人を死傷させたというもの。事故翌日の家宅捜索では、名倉容疑者の自宅から植物片などハーブらしきものが見つかり、本人も聴取に「去年かおととしネットで知り、運転前に車内で吸った」と供述。危険運転致死傷罪の疑いで送検されている。
容疑者は10年以上前にヤミ金融事件で逮捕歴があるというが、近年は格闘技関係者との付き合いが深く、一時は山本KID徳郁が立ち上げたジムのマネジャーも務めたほどだった。今年になって六本木でバーを開業したが、前出の友人は「“無料だから”と、知人に呼ばれて行って飲んだり踊ったりした。カレの友達がたくさん集まっていて、ちょっと悪そうな感じの人も多かったけど、その元カノは来てなかった」という。
友人によると、音信不通の元カノは以前、名倉容疑者のことを周囲に「お金持ち」と話していたという。その際に容疑者と“ビジネスを一緒にしている”とされた実業家男性がおり、こちらに記者が電話取材したところ、なぜか「そんな人は知らない! 何も話すことなんかない!」と一方的に切られてしまった。事故と直接の関係はないことだが、名倉容疑者の人間関係には謎が多い。
(文=ジャーナリスト・片岡亮)
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