「独占市場で何千億の利益が……?」暗礁に乗り上げた“中国プロレス興行”の泥仕合
#プロレス
表舞台から姿を消しているプロレス関係者が、場外バトルを展開中だ。ベテランプロレスラーのセッド・ジニアスが、中国でのプロレス開催をめぐって元レフェリーのミスター高橋氏と対立しているのだ。
ジニアスは、鉄人のニックネームで知られた大物ルー・テーズ(故人)の弟子として知られ、大仁田厚との抗争では“台本にない場外乱闘”で負傷した被害を法廷に訴え、78万円の支払いを勝ち取ったことも話題となった。ただ、近年はその負傷が原因で試合から遠ざかっており、復帰戦を目指して特訓中。その久々の舞台にもなる可能性があったのが、約3年前、中国でのプロレス興行計画だった。
ジニアスによると、高橋氏から「やれば独占市場で何千億円もの莫大な収益が生まれる」と持ちかけられ、企画書も作ったが、途中でプランは頓挫。それまでにかかった経費の支払いを高橋氏に求めたが、返事がなかったという。
「高橋さんが1年間、中国でビジネス基盤を整備するので、その後、私に選手育成などをやってもらいたいと誘われ、収益の1割を報酬として約束もしていた。やりとりしたときの証人や証拠のメールもある。場合によっては今後、損害賠償の請求訴訟を起こす」とジニアス。
一方、プロレスの暴露本『流血の魔術 最強の演技~すべてのプロレスはショーである~』(講談社)の出版で知られ、近年リング上でその姿も見かけなくなった高橋氏は、この話を全否定。
「食事に誘われたジニアスから中国興行の話を相談されたが、経済格差もある中国で何千億円もの収益を出すなんて無理。企画書なんて頼んでもいないし、現物も見ておらず、日本語で書いてあるのかすら知らない。73万円なんてとんでもない額を請求されましたが、支払うわけがない。訴えるというならやればいい」(同)
ジニアスはこれに対し「中国でビジネスをしている私の知人にも、高橋さんは、中国人の知り合いを紹介してくれないかと相談していた。企画書は高橋さんに作ってくれと頼まれたもので、添付ファイルで送信している。高橋さんから『中国の件、うまく進むことを祈っています』と返信のメールもあるのに、なぜそんなことを言うのか?」と反論。
互いに主張が平行線をたどる中、高橋氏は「ジニアスは、私の妻にまで物事を強要するようなことを言ってきて、これは警察に相談中」というが、これもジニアスは「確かに去年6月に高橋さんの弁護士から神奈川警察に届け出たと言われましたが、その後は何もないまま」としている。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事