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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > アーバンギャルドが激白!

徳間ジャパンに移籍の“トラウマテクノポップバンド”アーバンギャルド、ニューアルバム『鬱くしい国』で新境地に挑戦

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──今回、レコード会社やメンバーの変化などがあった中で、ニューアルバムを制作したわけですが、レコーディングでは苦労などありましたか?

瀬々 苦労はいろいろとありましたね。一番はやっぱりギターのアレンジとレコーディングだったんですけど、もうひとつ、作品の生みの苦しみというのもありました。やっぱりいいものを作ろうと考えているので、その生みの苦しみというのが今回わりと大きめだったんじゃないかと。

浜崎 最後の最後まで納得いきたかったから、みんなで何度も何度も話し合って作ったんです。

松永 最初にミックスした曲を最終的にアレンジし直して、さらにリミックスしたりね。こだわって作れたと思います。

鍵山 周囲の方の協力もありがたかったですよ。サポートメンバーの方含め、いい先輩をたくさん持ったなと。

松永 今回たくさんのサポートミュージシャンが参加してくださって、外部の血が入りました。でもどんなに外部の血が導入されても、アーバンギャルドはアーバンギャルドだったという結論にはなっているんじゃないかな。

──ジャケットには、現代美術家の会田誠さんの作品『群娘図’97』の一部が使用されています。このチョイスについては、どういう意図だったんでしょう?

松永 僕の十代の時の思い入れが反映されたジャケットです。会田さんの絵を中学生の時に見て、一番衝撃を受けた作品が『群娘図’97』で、おそらく1997年当時の渋谷とかにいそうな女子高生を描いたものだと思うんですけど、それが一周回って今、新しいなと。あと、会田さんがTwitterでつぶやかれていて衝撃を受けたんですけど、この作品を描いたのが17年前で、当時生まれた子たちが今ちょうど17歳でJKになっていると。その事実が、僕の中ではつじつまが合っているように感じられて……。

──先ほどお話のあった大槻ケンヂさんですが、収録曲の「戦争を知りたい子供たち」に語りで参加しています。

松永 大槻さんとのレコーディングは、僕と大槻さんが「詩のボクシング」のような、『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)みたいなことをしたら面白いんじゃないかというアイデアから始まって、結果的にスタジオにマイクを立ててドアを隔てて対面式にしゃべるというスタイルでやりました。息もぴったりで、大槻さんも楽しんでくださったと思います。筋少の曲の中によく入る語りのようなものを、ぜひ自分たちの作品の中にも取り入れたいと思ったんです。

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