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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > アーバンギャルドが激白!

徳間ジャパンに移籍の“トラウマテクノポップバンド”アーバンギャルド、ニューアルバム『鬱くしい国』で新境地に挑戦

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──ユニバーサル時代の活動を今振り返ると、どんな状況だったんでしょうか?

松永 やはり、それまでと環境が大きく変化した時期でしたね。今までアーバンギャルドを見る機会がなかった人たちにも見てもらえる機会が増えましたし、リリースもたくさんさせてもらえました。何よりも海外に進出するきっかけを作ってくださったのがユニバーサルJで、そういう意味ですごく感謝しています。でも、僕らは音楽性もファン層もちょっと特殊なバンドで、ユニバーサルJとしてはどう売っていくか、すごく難しかったでしょうね。正直、アーバンギャルドをどう扱っていいのかわからない部分があったと思います。

浜崎 音楽的な環境でいえば、きちんとしたスタジオでレコーディングさせてもらえて、感動しました。インディーズの頃はできなかったこともできるようになり、メジャーに行った手応えも感じました。周囲のいろいろな方の協力も得られて、音楽的な幅がすごく広がったと思います。でも、数字の面に関しては、アーバンギャルドは結構普通のアーティストさんだと知らないような裏方の内情のようなものまでメンバーが知ってしまって、新たなプレッシャーがやってきたという感じもありました。スタッフさんがお金のことだったり、数字のこととかを全部話してくれて、結果を出さなきゃっていうような焦りを持ったんです。でも、メジャーに行くと、みんなこれと戦っているのかと思う半面、ほかのアーティストさんと話した時、そんな話全然知らないというギャップもあったりして、いろいろ知りすぎたりしていることがしんどくなる時がありました。

──瀬々さんや鍵山さんはどうでしたか? ヴォーカルの2人に対して、それぞれギターやドラムの立場から。

瀬々信(Guitar 以下、瀬々) 僕もすごく手応えは感じましたね。それまで自分たちだけで作っていた作品のチームが大きくなって、レコーディング環境も変わり、大きな進展があったと思います。チームが大きくなることについては、そういうことに慣れていなかったので、それに対して右往左往するということも多々ありました。どれだけ多くの人たちが関わっているのかということも、最初は全然わかりませんでしたし。でも、最近になってようやく自由に動けるようになってきました。立ち振る舞い方がメジャーと合ってきたというところなんでしょうね。

鍵山喬一(Drums 以下、鍵山) 自分も個人的にはすごく手応えがあったし、楽しかったですよ。

──鍵山さんはちょうどメジャーデビューのタイミングで、正式にアーバンギャルドのメンバーとして加入されました。当時の心境は、どんな感じだったんですか?

鍵山 実は、最初はアーバンギャルドにあんまり入りたくはなかったんです(笑)。インディーズ時代から有名なバンドというのはもちろん知っていましたし、それまでに別のバンドで対バンをしたり、サポートで入ったりしてよく知っていたんですけど、あるイベントで対バンをした時に、楽屋で大げんかをしていて、「うわーっ」て思ったことがあったんです。ステージ直前なのにいがみ合っていて、仲が悪いのかなって思って。その後もしばらくそういうイメージが強かったので、入るのは嫌でした(笑)。もちろん、今ではそういう部分も、バンドの音楽に対しての真剣さという意味できちんと理解できるようになりましたし、加入した結果、すごく楽しんでやれていますよ。

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