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本多圭の「芸能界・今昔・裏・レポート」

企画の限界、嫌われプロデューサー……レギュラー化する『見破れ!!トリックハンター』は爆死確実か

trikh.jpg『見破れ!!トリックハンター』日本テレビ

芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!

 ウッチャンナンチャンの内村光良とタレントのベッキーが司会を務める日本テレビの不定期特番『見破れ!!トリックハンター』が、7月下旬からゴールデンタイムに昇格。レギュラー番組としてスタートするが、日テレ関係者から「果たして、不定期の時のような数字が取れるか……。前番組のように、爆死する可能性は高い」と危惧する声が上がっている。


 前番組とは、ナインティナイン・矢部浩之と元日テレ・羽鳥慎一アナの2枚看板という鳴り物入りで2011年10月にスタートした『1番ソングSHOW』だ。スタート直後から視聴率は10%にも届かず、ひどい時で5%を割る回もあったという。

 昨年、テレビ朝日に視聴率2冠を奪われた日テレは、今年に入ってすぐに奪回した。今後も視聴率戦争を勝ち抜くためには、足を引っ張る『1番ソング』を打ち切って、不定期特番ながら安定して12%前後の視聴率を取っている『トリックハンター』と入れ替える必要があったのだ。だからこそ、9月の番組編成を待たずに、中途半端な7月下旬から入れ替えることを決定したようだ。一説には、『トリックハンター』は10月までのワンポイントリリーフ。視聴率が取れれば、そのまま続行という情報もある。

 しかし、筆者と親しい日テレ関係者は「レギュラーになると、不定期特番と違って、チームワークが必要なんです。それに、トリックのネタも限界がある。レギュラー放送ともなるとネタが薄まって、視聴者に飽きられる可能性は高い」という。

 『トリックハンター』は、超能力やマジック、超常現象などのカラクリに迫るというコンセプトだが、確かに似たような番組は過去にもあり、どれも長続きしていない。この関係者は口を濁したが、担当プロデューサーのK氏は、番組の企画会議では嫌味しか言わず、スタッフから嫌われて、まったく人望がないという。しかもK氏は、昨年9月に放送された日テレの歴史ある『高校生クイズ』を爆死させた張本人だという。

 『高校生クイズ』は日テレの看板特番で、09年に17.5%の視聴率を取ってから、10%を割ったことがなかった。ところが、昨年放送された同番組は8.9%と大惨敗。海外ロケや体を張ったクイズの導入など、K氏が胸を張って行った路線変更が裏目に出た形だ。それだけに、レギュラーに昇格した『トリックハンター』の視聴率が思いやられると、日テレ関係者は嘆く。

 ここは、日テレですでに3番組を担当し、そこそこの成績を残している司会の内村の腕に期待するしかないが、「トリックのネタばらし」という新鮮味のない企画でどこまで踏ん張れるか。日テレ4冠奪還のカギになりそうだ。
(文=本多圭)

最終更新:2014/06/13 10:00
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