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日刊サイゾー トップ > その他  > 人肉食を描いた『アシュラ』の価値

飢えと殺人と人肉食が繰り返される……日本の少年誌ではもう見られないであろう『アシュラ』が描いたもの

オタクに”なるほど”面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より

■Kindleでも読める30年前の名作プレイバック 第12回

――今から30年前以上前、そう僕らが子どもだったあの頃に読みふけったマンガたちを、みなさんは覚えていますか? ここでは、電子書籍で蘇るあの名作を、振り返っていきましょう!

140607_rum.jpg(イラスト/村田らむ)

『アシュラ』は1970年から「週刊少年マガジン」(講談社)で連載されたジョージ秋山のマンガだ。

 このマンガのテーマは、人類最大のタブー、“人が人を食べること”である。
 
 人肉食には2つのパターンがある。

 1つ目は、人肉に特別な思い入れがあって食べるパターン。佐川一政がオランダ人を食べた『パリ人肉事件』などはもろにあてはまる。宗教儀式で食べたり、薬効をもとめて赤ちゃんの死体を食べたりするのも、このパターンだ。

 2つ目は、ほかに食べるものがないので、仕方なく食べるパターン。遭難して人肉を食べたり、飢饉による飢餓で人肉を食べる。趣味趣向はなく、しかたなしに人の肉を食べる場合だ。

『アシュラ』では、2つ目のパターンが描かれている。舞台は平安時代であり、猛烈な飢餓のシーンから始まる。

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最終更新:2014/06/09 14:00
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