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日刊サイゾー トップ > カルチャー  > 九州の旧炭鉱・池島に上陸!

九州で一番最後まで操業していた炭鉱・池島に上陸! 目の前に広がる“スチームパンク”な世界とは?

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 池島では、炭鉱の管理会社と協力し、2011年10月から坑内見学ツアーを開始した。僕達も採掘場などを見学させていただいた。

 池島は、世界でも最先端の採掘技術を誇っていた炭鉱である。閉山後も外国の技術者の育成などをしていたため、設備はほぼ現役の状態で残っている。

 炭鉱の坑内までは、小さな専用トロッコ電車で移動する。坑内には今もさまざまな機械が置かれ、配線やパイプが天井を走っている。

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 採掘が行われていた時代、そのままの状態で見られる。また、当時の採掘の様子を、当時働いていた人から聞くことも可能だ。これは非常に貴重な体験だった。

 ちなみに池島へは、佐世保から大人1,860円の運賃で渡ることが可能。九州に住んでいる人なら、簡単に来られるだろう。

 ただ、島にはひとつしか宿泊施設がないし、食事処なども数が限られている。少々不便さを感じるかもしれない。とはいえ、立ち並ぶ廃墟、巨大建設群、炭鉱跡……と圧巻の風景はぜひ一度見ていただきたい。

 言うまでもないことだが、島には現在も住んでいる人たちが200人以上いらっしゃる。迷惑にならないよう、非常識な行動は取らないように心がけほしい。
(「端島編」に続く/取材・文=村田らむ)

●むらた・らむ
1972年、愛知県生まれ。ルポライター、イラストレーター。ホームレス、新興宗教、犯罪などをテーマに、潜入取材や体験取材によるルポルタージュを数多く発表する。『裏仕事師 儲けのからくり』(12年、三才ブックス)『ホームレス大博覧会』(13年、鹿砦社)などがある。近著に、マンガ家の北上諭志との共著『デビルズ・ダンディ・ドッグス』(太田出版)、『ゴミ屋敷奮闘記』(鹿砦社)。
★公式ブログ<http://ameblo.jp/rumrumrumrum/

<ようこそ炭鉱体験「池島」へ>
http://ikeshima.info/

最終更新:2014/05/31 18:00
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