「マグロと一緒で、泳ぎ続けないとそこで止まっちゃう」チャレンジし続ける小橋建太の折れない心
#インタビュー #プロレス
2013年5月11日に武藤敬司、秋山準、佐々木健介ら錚々たる顔ぶれとタッグを組み、KENTA、潮崎豪、金丸義信、マイバッハ谷口ら、現在トップを張る後輩レスラーと繰り広げた壮絶な引退試合から約1年。プロレスラー・小橋建太は、引退後も休むことなく精力的に活動を続けている。そんな中、2014年4月25日には『今日より強い自分になる』(ワニブックス)を上梓。この本は、引退試合の舞台裏や度重なるケガや肝臓がんとの闘いを綴ると同時に、その中で培った「折れない心」を、仕事と闘う世の男たちへ向けて伝授するメッセージ集でもあるのだ。
「この本を書くに当たって、最初はちょっと抵抗があるというか、ちゃんとメッセージを送れるのかなって心配もありました。でも、僕の体験談・経験談を書かせてもらっているうちに、どんな職業であろうと、共通することがあるんだなって思って。これも引退後の新しいチャレンジだと思って書き続けました」
小橋の引退後のテーマは、この“チャレンジ”である。小橋は「第2の青春」を求め、引退後から講演やテレビ出演など、休むことなく活動を続けている。その理由を「いろいろなことが試せる期間だと思って。それに、僕はマグロと一緒で、泳ぎ続けないとそこで止まっちゃうから」と言い、さまざまなジャンルへ触手を伸ばしている。
そして、6月8日には、プロレスの聖地である東京・後楽園ホールで、自身がプロデュースするプロレス興行「FortuneDream(フォーチュン・ドリーム)1」が開催される。これは、小橋自身が「この選手の試合が見たい!」と思った選手をピックアップし、団体の垣根を越えた選手たちが集結するビッグイベントだ。出場選手は、全日本プロレスからは金丸義信、鈴木鼓太郎、宮原健斗。その他大日本プロレス、ZERO1、女子プロレスラーも参戦するなど、とてつもないバラエティ感になっている。
「『FortuneDream(FD)』のテーマは“熱い試合”です! 僕が思わずリングに上がりたくなってしまうような、そんな熱い試合を繰り広げてくれる選手を集めました! 今のプロレス界は30~40代の選手が多くて、20代の若手は少ないんですけど、FDでは若手選手も呼んでいるので、自分の団体では目立つことが難しくても、FDで熱い試合をすれば名前を売るチャンスになりますから」
このように、若手に対してもチャンスを与えるというのは、引退してもなおプロレス界やファンに影響力のある小橋だからこそできること。さらには、現在の若手に対して、ちょっとした不満もあるからのようだ。
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