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テレビ辛口研究所

「困ったときは女子高生に聞け」NHK Eテレ『Rの法則』ディレクターが語る“10代のリアル”

 採用人数などはあらかじめ決めておらず、「番組が狙っている層と響き方が近く、ちゃんと自分の意見を話せる子、感度のいい子、“目利き”の子を選んだ」結果、女子高生モニターとなったのは12名。

 モニターには、編集段階で番組を見てもらい、「面白い」と思ったところ、「つまらない」と思ったところでボタンを押してもらう。その後、インタビューも行い、生の声をダイレクトに番組に反映させているそうだ。

「モニターに『つまらない』と言われたところは、ギリギリまで編集で直します。ホメられることはあまりなく、どこがつまらないという意見、ダメ出しが多いですね(苦笑)」

 たとえば「内輪ウケが面白くない」「コイツ(出演者)の意見なんて別に聞きたくない」「発言前の『あおり』がうっとうしい」など、耳の痛い指摘も少なくないそうだが、女子高生の意見をダイレクトに反映するようになってから、視聴率がよくなった回もあれば、良くない回もあり、手探りだが、番組改善に取り組んでいるという。

「マーケティングで女子高生の生の声を拾うようになってわかったのは、女子高生は大人が思っているよりずっと、ちゃんとテレビを見ているということ。あらためて、丁寧に番組を作らなければいけないと感じました」

 ちなみに、今年3月からは女子高生モニターとディレクターでチームを組み、「ネタ出し会」も行っているそう。

 アンケートの問いの言葉選びひとつとっても、女子高生の「ダメ出し」があればその都度変え、放送直前まで直せるだけ直すという手間のかけ方・愛情の注ぎ方を考えると、『Rの法則』の「10代の声」がいちいちリアルなのも、むしろ当然なのかも。

最終更新:2014/05/30 16:37
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