『弱くても勝てます』『SMOKING GUN』ともに1ケタ……日テレとフジを苦しめるジャニーズドラマの不振ぶり
#ジャニーズ #ドラマ #本多圭の「芸能界・今昔・裏・レポート」
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ジャニーズドラマの想像以上の低視聴率ぶりに、日本テレビとフジテレビが頭を抱えているという。
日テレは2013年度の年間視聴率で、テレビ朝日にゴールデンタイムとプライムタイムの2冠を奪取されたが、今年に入ってすぐに奪い返した。さらに、4月クールのドラマでテレ朝を引き離そうと、杏主演の“女版半沢”といわれる『花咲舞が黙ってない』と、嵐・二宮和也主演の『弱くても勝てます~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~』を2枚看板でスタートさせた。
狙い通り、『花咲舞~』は10%台中盤をキープする健闘ぶりを見せている。テレ朝が“お家芸”として繰り出した刑事ドラマ『TEAM~警視庁特別犯罪捜査本部』『BORDER』『刑事110キロ』の3本に、大きく差をつけたのだ。ところが、二宮主演の『弱くても~』は初回視聴率こそ13.4%(関東地区・ビデオリサーチ調べ/以下同)というまあまあの数字だったが、徐々に落ち込み、第4話で7%台に。その後、少し持ち直したものの、全話平均視聴率で2ケタに届くか微妙な状況。日テレ内部からは「2冠を死守するためにジャニーズとの蜜月関係を断ち切って、番組を打ち切るべきだ」との声も挙がっているという。
一方、フジテレビの香取慎吾主演ドラマ『SMOKING GUN~決定的証拠~』も、第6話の視聴率が6.2%。十分打ち切りの対象だが、香取の仕事の都合上、すでに全話収録済みのため、不可能だといわれている。
フジは、1月クールで放送した嵐・松本潤主演の月9ドラマ『失恋ショコラティエ』でも平均視聴率12.3%と、予想外の低調ぶりだった。日テレ、フジだけではない。TBSが1月から放送した関ジャニ∞の大倉忠義主演のドラマ『Dr.DMAT』も、平均視聴率6.9%と惨憺たる数字。そもそも、なぜ今、大倉を主演にするのか、という疑問を持った視聴者も多かっただろう。
ジャニーズドラマは、主演タレントのギャラが相場よりも高い。その上、ほかのキャスティングも同事務所に牛耳られる上、企画にまで口を挟まれる。番組スタッフのプライドをズタズタされた結果が、低視聴率。“ジャニーズタレントを主演に据えておけば、20%前後の視聴率を取れる”といわれたのは、ひと昔前の話。その頃に、ジャニーズに頭を下げてスケジュールをもらっていた連中が、今は局の上層部に出世している。そのため、過去のしがらみから、ジャニーズと手を切るにも切れないでいる。ドラマのキャスティングを新鮮にして、内容を面白くするには、ジャニーズと決別することが先決。民放の“ジャニーズ離れ”が求められているのは、何より数字が示しているのだ。
(文=本多圭)
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