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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > テニス錦織の快進撃が止まらない
アスリート列伝 第13回

日本人初のトップ10入り! 松岡修造が見いだした、プロテニスプレイヤー錦織圭の才能

 錦織がその名を世間に轟かせるきっかけとなったのは、プロ転向後、08年の「デルレイビーチ・インターナショナルテニスチャンピオンシップス」だ。予選から勝ち上がった錦織は、強豪選手をねじ伏せ、ツアー初優勝を決めた。日本人男子選手によるツアー優勝は、92年の松岡以来2人目の快挙。しかも、18歳1カ月という若さでの優勝に、スポーツメディアは一斉に沸いた。

 その後は、肘や腰のケガなどに悩まされながらも、ジャパンオープン、バルセロナオープンなど5回の優勝と3回の準優勝を経験してきた錦織。もちろん、この結果は日本男子史上最高の戦績だ。次に期待されるのは、やはり日本男子初となるグランドスラムでの優勝だろう。しかし、その前には、マドリードでも惜敗を喫した、王者・ナダルや昨年のウィンブルドン優勝者、アンディ・マレーが立ちはだかっている。錦織は、いまだ一度も彼らに勝利したことはないものの、14年からマイケル・チャンをコーチに迎え、急速に実力を蓄えていることから、勝機は十分にあると見ていいだろう。

 神氏は、錦織がツアー初勝利を飾った際にこう記している。

 「グランドスラムでの優勝は、錦織が少年の頃から思い描いている夢だ。そして、それは彼だけのものにとどまらず、テニスを愛する日本人すべての夢でもある」(『錦織圭 15-0』)

 日本中のテニスファンたちの夢を背負った錦織が、頂上を極めるまで、あともう一歩だ。
(文=萩原雄太[かもめマシーン])

最終更新:2014/06/17 16:39
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