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クールジャパン批判から一転、政府にすり寄り!? 人気若手論客・古市憲寿が新刊で“自己検閲”

 だが、さらなる問題は、古市本人がこの自己検閲について告白してしまっている点だ。それは「an・an」(マガジンハウス/4月16日発売号)に掲載されている小説家・朝井リョウとの対談連載でのこと。朝井から、稲田のコスプレを「生温かい視線」とディスった件をいじられた古市は、「雑誌ではそう書いたけど、本にまとめた時『生』は消したから大丈夫」と、さらっと自白。続けて、「稲田さんとは近々会うんだけど…どうしよう。元の原稿、読んじゃってるかな?」と弱気になったかと思えば、「気まずいなあ。もうちょっと考えて発言したほうがいいと思う?」と、朝井に尋ねる始末なのだ。

 そもそも、古市が論文で展開しているクールジャパン政策の「発想の安直さ」や、児童ポルノ禁止法やクラブの深夜営業規制などの「文化の芽がそがれつつある」現状などへの指摘は、至って真っ当、有益な意見だ。なのに、たったこれくらいのことで日和ってしまうとは……。

 古市といえば、先日もコメンテーターを務める『とくダネ!』(フジテレビ系)でゴミの分別問題について「(自治体が分別されていないゴミの)開封調査をするのなら、(ついでに)分別してくれればいい」と発言して、プチ炎上騒ぎを起こしたばかり。以前にも、中学生による学校荒らしに対して「正直言って、かっこいい」と語り、批判の声が殺到した。しかし、横並びのコメントが求められる場で堂々と踏み外す古市の態度は、ないよりあったほうがいい。どうかクールジャパン推進会議でも、分別などわきまえず、どんどん発言してほしいものだ。

最終更新:2014/05/22 21:00
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