深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.270
“義妹萌え”をポップでフェティシュに実写化!『最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。』
2014/05/15 18:00
#映画 #パンドラ映画館
自称幽霊の日和(繭)に取り憑かれた美月。原作やテレビアニメ版とは異なる映画版としてオリジナルの結末が用意されている。
脱いでくれる女優なら「誰でもOK!」なわけではなく、企画の特性とイメージチェンジを図る女優側とのタイミングがうまくハマらないと映画として成立しないとのことだ。それにしても、メジャー系とは一線を画する角川映画のこの独自路線はどこまで続くのだろうか。7月19日(土)には、お菓子系アイドルとして人気を博した木嶋のりこ主演作『ちょっとかわいいアイアンメイデン』の公開が控えている。名門女子高の拷問部を舞台にしたR15作品で、YouTubeに予告編がアップされてすぐに削除されたというかなりの過激さが売りだ。エロくて、ポップでフェティッシュという新分野は果たして確立できるのか。ライトノベルというジャンルから直木賞作家・桜庭一樹ら本格派の作家たちが育ったように、表現の自由度が高いR指定路線から新しい才能が飛び出していけば面白い。サブカルシーンからメジャーへのジャンピングボードとしての機能を果たす新しい角川映画に期待しよう。
(文=長野辰次)
『最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。』
原作/松沢まり 監督/青山裕企、伊基公袁 脚本/伊基公袁、港岳彦 音楽/ハジメンタル 主題歌/神前美月「HOW’S IT GOING?」 出演/橋本甜歌、小林ユウキチ、繭、矢野未夏、葉山レイコほか 配給/KADOKAWA R-15 5月17日(土)より池袋シネマ・ロサほか全国公開
(c)2014「最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。」製作委員会
http://imocyo.jp
最終更新:2014/05/15 18:00
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