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日刊サイゾー トップ > 社会  > 尼崎連続変死事件に黒幕
凶悪犯罪の真相

尼崎連続変死事件に黒幕 “モンスター”角田美代子が愛した、闇社会のエリートとは――

 Mのアドバイスを受けた美代子の手口は周到であった。警察対策のため、被害者家族のひとりと養子縁組をしたり、美代子自らは被害者に対して暴力を振るわないなどの原則があった。しかし、アドバイザーを失った美代子は、それまでの犯行手口がウソのように、凡庸なミスを重ねていった。そして、2011年11月、美代子の手の内から逃亡した被害者が大阪府警に駆け込んだことによって、美代子たち犯行グループの犯罪はすべて露見することとなったのだ。

 本書が記す美代子の謎は、ほかにもある。 

 留置所内で、ノートに日記をつけていた美代子。1年以上にわたり拘束され、信頼していた仲間が自供を始めたことによって、彼女の心理は窮地に追い込まれていく。初めはキレイな文字で書かれていたノートも、だんだんと殴り書きのようになっていった。そして、その最後のページには「警察に殺される」という意味深なメッセージを遺し、自殺を遂げる。だが、これ以降のページは、何者かの手によって破り取られていた……。いったい、これは何を意味しているのだろうか? 一橋氏は、このノートを破り取った人間が誰であったのかを、現在も追及している。
(文=萩原雄太[かもめマシーン])

最終更新:2014/05/16 18:00
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