「なるべくちっちゃいことのほうがいい」あばれる君が生み出す“パンチライン”の秘密
#お笑い #インタビュー
――それでピン芸人になった、と。
あばれる君 はい、それからはずっと1人です。1人のほうが性に合ってましたね。いつでもネタを考えられるし、全部自分の責任だから、ピンのほうが楽です。ウケたときは独り占めですし。
――でも、逆にスベったときのダメージも1人で引き受けないといけない、っていうのもありますよね。
あばれる君 そのリスクはでかいですね。スベると、次の日の朝まで恥ずかしいときありますからね。家でソファに座っていて、リモコン取るのも恥ずかしい、動きたくない、存在したくないって思って。
――あばれる君はネタ中にたくさん汗をかきますが、これは体質なんでしょうか?
あばれる君 体質ですね。幼稚園の頃から汗かきで。新陳代謝がいいんですよね。あと、舞台で汗かくのは緊張してるからだと思います。緊張しないと、かかないですもん。
――人前に立つのはいまだに緊張しますか?
あばれる君 そりゃあ、しますよ。いつ慣れるんですかね? 慣れたいんですよ。焦ってる中にもキラリと光る冷静さがあるような、そういう男になりたいんです。
中学の頃、理科の時間にプレパラートを割っちゃったときも、汗ダラダラで。そのときにも周りに「なんでそんなに焦ってるの?」って言われましたね。
――今後の目標は?
あばれる君 ネタを英語に訳して、世界進出したいですね。地球の各地で「こいつやばいよ」って言われるくらいになりたいです。そのためには、全人類共通の共感できるところを探していきたいです。
あとは「お前、よくやったな」って言われることにチャレンジしたい。イモトアヤコさんだったら、山に登ってるじゃないですか。あれは壮大ですけど、僕はもっとちっちゃいことでもいいんですよ。最近チャレンジしたのは、ゴルフボールを3つ積み重ねるとか。
――小さいことだけど、できたらすごい、みたいな。
あばれる君 トランプタワーとか、ドミノとか、24時間けん玉とか。根性でできそうなやつをやりたいですね。
(取材・文=ラリー遠田/撮影=名鹿祥史)
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