芸人が選ぶ“天才”芸人・三四郎が漫才のオチに「ピー!」を入れるワケ
#お笑い #インタビュー #三四郎
――小宮さんは『ゴッドタン』に出たときには、先輩芸人の皆さんに「実は童貞じゃないの?」ってイジられたりしてましたね。
小宮 僕、自分からは「童貞」って言ってませんからね。周りの人が勝手に言ってるだけで。この間も街を歩いていたら、小学生に指さされて「あっ、童貞だ」って(笑)。お前が言うなよ、って思いましたね。どんな覚え方だよ。
相田 「童貞」の意味もわからないようなやつに(笑)。
――じゃあ、童貞ではないんですね?
小宮 (キレ気味に)いや、童貞ではないでしょ。
相田 イライラしてるねえ。これはヤバいっすよ(笑)。
小宮 井口もキレてますからね、「あの人(小宮)は本当に童貞じゃないですよ! 僕のほうがモテないですよ!」って。
相田 なんで井口がキレてるんだよ(笑)。もういっそのこと、「小宮はヤリチン」って書いてもらおうか。
小宮 そうだな。「俺、本当はヤリチンだぞ」って。……余計、童貞っぽい!
相田 輪をかけて童貞っぽくなっちゃった(笑)。
――小宮さんは、街で一般の人に気付かれたりすることもあるんでしょうか?
小宮 いや、そんなにないですけど。
相田 茶髪とメガネで「あっ!」ってなって、最終的に(欠けている)歯で判別する人が多いんですよ。
小宮 普段はマスクをしてるんですけど、歩いていると一般の人が「あっ、もしかして……?」っていう感じで近寄ってきて、「マスク取ってもらっていいですか?」って言われて。それでマスクを取ったら、「あっ……応援してます」って。
相田 前歯があったら、どうなってたんだろうね(笑)。
――「生意気キャラ」扱いされることについて、ご自分ではどう思われますか?
小宮 まあ、漫才のときの芸風とそんなに離れてないので、やりやすいっていうのはありますね。やっぱり性格とか出したほうが面白いですから。
相田 それこそ「童貞」の漫才もありましたからね。「お前、童貞だろ」って言われてうろたえるっていう。
――さて、DVDの話に戻ります。DVDのタイトル「一九八三」はどういう意味なんでしょうか?
小宮 やっぱり、漫才のネタも、今までの生まれ育ってきた環境や周りの人によって形成されているので、生まれた年の「1983年」から始まったっていう意味で、そうつけました。
――DVDジャケットのデザインも、スタイリッシュで格好いい感じですね。
小宮 ウエストランドの『漫才商店街』のDVDジャケットを見て、うわっ、これはちゃんと本腰入れないとまずいな、って思ったんですよ(笑)。
相田 『漫才商店街』のジャケットには度肝を抜かれましたからね。あれには勝ちたかったです。
――最後に、お二人の今年の目標は?
小宮 漫才をがんばっていきたいので、『THE MANZAI』とか『漫才新人大賞』で結果を残したいですね。
相田 今だったらたぶん、小宮のキャラを知っている人も去年より多いから、そこは有利に働くんじゃないかと思うんですよね。
小宮 僕のキャラって、嫌いな人は嫌いなんで。
――うん。
小宮 いや、「うん」じゃないでしょ! 「そんなことないですよ」でしょ!
(取材・文=お笑い評論家・ラリー遠田/撮影=名鹿祥史)
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