「アニメがあったから、道を踏み外さなかった」“世界最強のオタク”を目指す格闘家・岡倫之の壮絶な半生
#ネット #格闘技 #インタビュー
空手、柔道、レスリング、サンボ、ビーチレスリング、グラップリング、パンクラチオンなど数々の格闘技に挑戦し、国内外の大会で次々と優勝を決めている新進格闘家・岡倫之。彼の動向が、今ネット上を大きくにぎわせている。公開されたプロモーションビデオでは、まるで肉食獣を思わせるワイルドな闘いぶりを見せる一方、アニメやゲームに登場する美少女キャラグッズに囲まれたプライベートな姿を惜しげもなく披露。大会に出場すれば、『ミルキィホームズ』や『ラブライブ!』など人気アニメの美少女がほほえむシャツやグッズに身を包んでバッチリ入賞を決めるという具合に、格闘技にも、アニメファンとしても全力投球。4月25、26日に開催されたアジアパンクラチオン選手権大会でも、2部門でそれぞれ3位に入賞。『ミルキィホームズ』グッズ装着で授賞式に臨み、大きな話題を呼んだ。
そんな「世界最強のオタク」を目指す岡選手だが、この4月1日から新日本プロレスの親会社としてプロレス界をけん引する株式会社ブシロードに入社したばかり。新人研修を受けつつ、レスリングでのオリンピック出場を目指すというハードな日々を送っている。そんなピカピカの新卒社会人でもある岡選手に、そのオタク人生と格闘家としての目標を聞いてみた!
■輝かしき、その戦績!
──萌えキャラや声優ネタが詰まったブログやPVで一躍話題を集めた岡選手ですが、本当にお好きなんですね(取材時には、2012年に開催された声優ユニット・ミルキィホームズ武道館ライブグッズのTシャツ姿で登場)。
岡倫之 選手(以下、岡) (ちょっと照れながら)大好きですね。
──もともとブシロードという会社の存在は知っていましたか?
岡 はい。昔から知っていました。僕が大学1年か2年の時に、冗談で「アニメの会社だし名前もかっこいいし、いずれはブシロードに所属して試合に出たい」なんて言っていたんです。ただの冗談だったのですが、それが実現するとは……。
(一同笑)
岡 ブシロードに近づきたいからこういうキャラ付けをしている、とか言われたりもするんですけど、ブシロードが新日本プロレスの親会社になったことも当時は全然知りませんでしたし、このライブ(Tシャツを指しながら)があった時も全然知りませんでした。最初のきっかけは、2012年6月に「ブシロードクラブ」[註]の永田裕志監督が大学に来て、今度ブシロードが新しくクラブを立ち上げるというお話を聞いた時です。僕の父親は自衛隊員だったんですが、自衛隊はレスリングが強かったので、当時は自分も自衛隊に入ろうと思っていたんです。なので、その時はあまり気には留めませんでした。でも、2012年12月のコミックマーケットでブシロードの木谷高明社長にお会いし、「この人についていきたい」「ブシロードに入りたい」と思うようになりました。
──なるほど。そんな岡選手ですが、先に出会ったのはアニメと格闘技のどちらだったのでしょうか?
岡 格闘技ですね。小学生の頃に空手と柔道を始めて、レスリングを始めたのは高校生の時です。大学に入ってからはビーチレスリング、サンボ、グラップリング、パンクラチオンに挑戦して、今は総合格闘技をやっています。
──それぞれ輝かしい成績を残していますね。
岡 まず、大学1年の時に大洗でのビーチレスリングに参加したんですが、その時は1回戦負けでした。その後、4年で再挑戦し、優勝と最優秀選手賞をいただきました。それ以外だと、3年の時にサンボのユニバーシアードで優勝したほか、グラップリング、パンクラチオンの大会でもそれぞれ優勝しました。
──岡選手といえば、アニメグッズに身を包んで大会に出場し、その姿が話題になることも多いです。
岡 大学4年の時に出場した大洗のビーチレスリングでは、『ガールズ&パンツァー』の舞台ということで、ガルパンのウエアを着て参加しました。それと今年2月9日に『ラブライブ!』のコンサートがあったのですが、ちょうどサンボの試合とかぶってしまい参加できなかったので、気分だけ味わおうと『ラブライブ!』のシャツを着て参加しました。その時にネットで「世界最強のラブライバー」と、ちょっと話題になりました(笑)。
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