トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > 連載・コラム > 週刊誌スクープ大賞  > 元・名物編集長が古巣に愛のムチ!「『フライデー』はなぜ面白くなくなったのか」
週刊誌スクープ大賞

元・名物編集長が古巣に愛のムチ!「『フライデー』はなぜ面白くなくなったのか」

 ポストは、少し違った角度から安倍首相に対する“疑惑”を取り上げている。これが今週の第3位。

 岸信介と安倍晋太郎、安倍晋三は三代にわたり、朝鮮半島、そして在日の人々と極めて密接な関わりを持ってきたそうだ。それは安倍首相の地元である下関の街を歩くと、その縁の深さを示す手がかりが数多く見つかるという。

「下関の地名は、在日韓国・朝鮮人にとって特別な響きを持っている。戦前戦中には関釜連絡船が年間200万人を運び、朝鮮半島から労働力として送り込まれた人々が、後に在日コミュニティーを築いたからだ。現在、下関に暮らす在日外国人のうち、韓国・朝鮮籍の人は約2900人。大多数が戦前に渡ってきた人とその子孫だ。下関市の全人口(約27万人)に占める在日の比率は1%で、全国平均(0.4%)の倍以上。日本国籍を習得した人とその家族を加えれば、下関の在日人口は万を超える」(ポスト)

 在日が多いからどうなんだ、というわけでは毛頭ない。だが、韓国と岸、安倍首相の父親・晋太郎との結びつきは強かったことは間違いない。

 日韓国交正常化は来年で50周年を迎えるが、その一方で、岸が日韓国交正常化を踏み台に、地元山口と韓国にまたがる「王国」を作り上げたことはあまり語られない、とポストは書く。

 国交回復を機に、岸はさらに韓国政界中枢との関係を深めていくが、その時、岸に韓国人脈をつないだキーマンの一人が町井久之氏だった。

 本名を鄭建永。1923年、東京に生まれた鄭は戦後、在日を中心に1500人の無頼漢たちを糾合し、暴力団「東声会」をつくり、会長として名を馳せた。政界の黒幕・児玉誉士夫とは特に親しく、その政界人脈を足がかりに日韓国交正常化交渉の水面下で橋渡し役を果たしたという。

 岸が山口と韓国に築いた王国と人脈は、彼の秘書官を経て政界に打って出た晋太郎に受け継がれ、そのパイプをさらに太くしていった。

「かつて晋太郎が住み、いまは晋三名義となっている敷地面積2000平方メートルの豪邸は、下関市街を見下ろす高台に建っている。この家のかつての持ち主の名は、吉本章治という。福岡市に本社を置くパチンコ店チェーン・七洋物産の創業者。彼は、日本に帰化した在日1世である。晋太郎は長らく、自宅と地元事務所を七洋物産の子会社から格安で賃借していたほか、福岡事務所をタダで借り、スタッフの提供まで受けていた」(同)

 受け継がれる人脈と金脈。下関の古株の在日から、こんなことを聞かされたという。

「晋太郎さんが林家(林家は下関の三大名家の一つで、林義郎元蔵相がいる=筆者注)に勝つため、岸さんが町井さんに晋太郎さんへの支援を要請したと聞いています。民団草創期の大幹部だった町井さんは、下関の仲間にいくらでも号令をかけることができましたから」

 ポストによれば、「安倍晋三の下関にある地元事務所は、晋太郎時代のまま、在日1世が創業したパチンコ店チェーンの子会社から借りている。また、晋太郎の助力で業績を伸ばした前出の在日の水産業者は、晋三の代になっても支援を続けている」

 ポストはこう結んでいる。

「ほかにも、北朝鮮や韓国に特殊な人脈を持つ在日は、晋三から遠くないところに少なからずいる。岸や晋太郎ならば存分に活用しただろう。今後、晋三が在日とどのように関わっていくのかわからない。しかしいずれにせよ、彼ら三代にわたる政治家が在日人脈を政治的な『資産』として運用し、自らのパワーに取り込んできたのは、紛れもない事実なのだ」

 こうした在日人脈を使って、悪化する一方の韓国関係の打開策を考えてみたらいいのに。そう思うのだが、安倍首相は祖父や父が韓国と親しく付き合ってきたことを言わないのは、こうした引け目があるからではないのか。ポストは安倍の泣きどころをうまくついている。

 さて、文春のユニクロ批判が止まらない。今週は障がい者社員へのいじめ・パワハラを告発しているが、これが今週の第2位。

 ユニクロは2001年に1店舗当たり1人の障がい者を採用するという目標を掲げ、積極的に障がい者雇用を進めてきて、現在、1000人以上の障がい者が働いているそうだ。そのためユニクロは「障害者雇用のフロントランナー」と呼ばれているという。

「厚生労働省によると、同社の障がい者雇用率は六・六四%(十三年六月)。従業員五千人以上の企業ではトップの座にある。民間企業の法定雇用率が二・〇%であるのと比べると、六%台の障がい者雇用率というのはずば抜けて高いことがわかる」(文春)

 しかし、雇われている障がい者の声に耳を傾けてみると、同社が掲げる“看板”とはほど遠い実例が複数あることがわかってきたという。

 障がい者手帳B1級を持つ自閉症の石尾辰道さん(48・仮名)は、中部地方のユニクロの店舗で働きはじめて8年になる。雇用形態は半年で契約を更新する「準社員」で、1週間の労働時間は30時間だった。石尾さんは7年間にわたり、契約を12回更新してきた。仕事の内容は、バックヤードでの品出し、ハンガー掛けなどだったという。

 だが昨年6月以降、石尾さんはユニクロに在籍していながら、店舗のシフトから外されたため働けず、給与も支払われていない。そんな状態が1年近くも続いているそうである。

123456
ページ上部へ戻る

配給映画