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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 上島竜兵が現代版・寅さんに!?
『上島ジェーンビヨンド』公開直前座談会

サイテー男・上島竜兵が力説「『上島ジェーン』は、現代の寅さん(のヒドいバージョン)である」

_MG_3404.jpg撮影=後藤秀二

 あの男がスクリーンに帰ってくる。5年前、カルト的ヒットを博した前代未聞「丘」サーファー映画『上島ジェーン』。あの日、高波に消えたはずの上島は死んではいなかった。今回は相棒に上島竜兵を知り尽くす男、リーダー肥後を迎え、元AKB野呂佳代、品川祐、大久保佳代子など共演陣も一層豪華に。なぜ上島は性懲りもなくまた海を目指すのか。「ビヨンド」に隠された意味とは。裏『上島ジェーン』を、上島、肥後、そして野呂の3人が語り尽くす。

――まずは、続編の話を聞いたときの気持ちをお聞かせください。

上島竜兵(以下、上島) ご飯食べてるときに、監督(マッコイ斉藤)から急に電話がかかってきて「『上島ジェーン ビヨンド』って面白くないですか?」って。あぁ、絶対たけしさんの『アウトレイジ ビヨンド』でひらめいたんだなと分かりました。前作で俺は死んだってことになってるでしょ?『アウトレイジ』も、たけしさんが刑務所で刺されて誰もが死んだと思っていたんだけど、実は生きていたっていうストーリーだから。だからたぶん、ほんとすみませんが、(アイデアを)いただきました。

肥後克広(以下、肥後) パクってるわけじゃないよね。リスペクトだよね。

上島 前作が東スポ映画特別賞いただいたんでね……本当、単なるリスペクトです。

――今回は有吉(弘行)さんがいらっしゃらないですが、そのことに対する不安はなかったですか?

上島 今回は、なんといってもリーダーがいますから、全然不安はなかったです。ただ、ちょっと気を付けたのは、リーダーと一緒にいて、これを映画みたいにカット割りで撮っていくとしたら、やっぱりコントみたいになっちゃうんじゃないかと。それはちょっと違うんですよね。たぶん監督もそう思ったから、2週間ずつくらいの長いスタンスで、セミドキュメント風に撮ったんだと思います。

――長くカメラを回して、自然な感じで。

上島 3カ月丸々いたわけじゃないですけど、まぁ1週間なら1週間、食事しているところも飲んでるところも含め、一日中カメラ回しっぱなしでしたね。

――肥後さん、撮影はいかがでしたか?

肥後 ロケは千葉の海で、非常に気持ちがよかったですね。夏はね。秋は普通につらかったので、やっぱり俺はサーファーにはなれないなと……。この映画をきっかけに、サーファーになろうと思ったんですけど、秋になって心が折れましたね。撮影現場は明るい雰囲気で楽しかったですよ。ただやっぱりね、僕はずっと一緒にいるから分かるんですけど、サーフィンにこれといって興味のない、この上島という男のサイテーさを、よく監督が出してくれたなぁと。そういう点で、本当にこれはドキュメント映画ですね。監督はよく上島のことを分かっているんですけど、千葉のサーファーたちが徐々に上島のダメさ、性格の悪さを分かっていくという。

上島 フフン(笑)。

――肥後さんだけが知っている上島さんが、この映画には出ていると。上島さんは、そのあたりいかがですか?

上島 だからね、あの……アレなんですよね、スタイルは全然違うし内容も違いますけど、寅さんなんですよ、俺は。ね?

肥後 何を言いだすんだよ!!

上島 いや監督が言ったんです。「上島さん、これ寅さんですよ。寅さんのヒドいバージョン」って。だから山田(洋次)監督には申し訳ないですけど、全然別物ですけど、人間みんなあるじゃん、そういうのって。最初っから、そんなやましい気持ちじゃないんですよ。本当にサーフィンやりたいと思ってたんですよ。それで行くんですよ、海に。

肥後 そこにマドンナが現れると。

上島 マドンナっちゅうか、女の子にばっかり気を取られて、結局女の子を中心に考えている男だから、サーフィンなんてどうでもいいってなっちゃうんですよね。でも、カッコはつけたい。まぁ、確かに俺はそういうところがあるよね。

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