有名店の大英断? なぜ、アレでなければいけなかったのか……不可解なカレーうどん
#グルメ #珍級グルメハンター
実はこのメニュー、食べるのは2回目。1度目は上野店で食べたが、何かの間違いじゃないかと思った。だって、アノ有名店が、こんな“珍級”なメニュー作るはずがない。
そして、それを検証するために、今回は大手町店で再びトライした。それは……
どこからどう見ても、おいしそうなあの「古奈屋」のカレーうどんだ。カツオだしとミルク、そして辛味の見事な三角関係はエターナルと思われる。
が、気になるのは、右下にチラ見えしている天ぷら。古奈屋で有名なエビ天だろうか?
それは違った。
一瞬、細長いサツマイモの天ぷらかと思いがちだが、切り口を見ていただくとわかる通り、バナナである。バナナの天ぷら。なんと、あの有名なうどん店「古奈屋」には「バナナ天カレーうどん」なんて珍級グルメがあるのだ!
「さすが古奈屋、バナナを天ぷらにしてカレーうどんと一緒に食べると、至福の料理に変身するのか!」と期待感満々。
美人の女性店員さんに、「そのままでもいいですし、カレー塩などでも食べてみてください」と言われ、ニコニコの笑顔でまずはそのままひと口。
サクッと軽く、ホクッと柔らかい食感。一瞬、大きなフライドポテトを思わせ、ニコニコがニコニコニコに。が、その笑顔は一瞬で吹き飛んだ。瞬時にして口の中に、ポテトとは明らかに違うバナナの甘酸っぱい味と香りが広がったのだ。
なんじゃこりゃあ!?
バナナだ。何度も言うが、バナナの天ぷらだ。
今回は、最初に食べた時より熟したバナナを使っているのか、フライドポテトのようなホクホク感も一瞬の笑顔もない。しょっぱなから温かいバナナ臭が襲ってきたのだ。最初のバナナ天も何かの間違いではなかったということがこれで証明された。
その後、美人店員さんオススメのカレー塩を振って食べてみると、塩で甘味が冴え、カレーのスパイシーな風味と相まって最悪の味に。
それならばと、カレーうどんに浸けて食べてみたけど、やっぱり甘くて酸っぱくて辛くてうまくない!
慌ててカレーうどんをズズッとすすると、こっちはいつもの安定感あるまろやかな辛さでひと安心。コシのあるうどんも非常にウマい。
ならば、何のためのバナナ天だ? なぜ、あの「古奈屋」がこんな妙な天ぷらを編み出したのか、実に不可解。世間への挑戦か、バナナ好きせん滅のための一歩としか思えない。
バナナ天カレーうどん、庶民舌の分際に崇高な味覚は理解できず。修行が足りませんでした……。
古奈屋
バナナ天カレーうどん1250円
意外性 ☆☆☆
味 ……
店 ☆☆☆
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