あっぱれ新潮! みんなの党・渡辺喜美代、共産党・吉良佳子……政治家スキャンダル2連発
#出版 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
第1位
「さらば器量なき政治家『渡辺喜美代』議士」(「週刊新潮」4/3号)
第2位
「共産党アイドル『吉良佳子議員』の革命的接吻 証拠写真付き」(「週刊新潮」4/3号)
第3位
「『射精禁止』を言い渡された夫が妻を絞殺するまで」(「週刊文春」4/3号)
第4位
「三浦友和 妻・山口百恵との『愛しい日常』」(「週刊文春」4/3号)
〈特別付録〉
「週刊現代」創刊55周年記念号を採点する
ようやくSTAP細胞論文問題で理化学研究所が最終報告書を発表した。4月1日のasahi.comがこう報じている。
「『STAP(スタップ)細胞』の論文に疑問が指摘されている問題で、理化学研究所は1日、筆頭筆者の小保方(おぼかた)晴子ユニットリーダーに『研究不正行為があった』とする最終調査報告を公表した。研究の根幹をなす画像に『捏造(ねつぞう)』があったと認定した。共著者については不正はなかったとしたが、チェック機能が働かず『責任は重大」とした」
だが、当の小保方さんはこの報告書に怒り心頭で、弁護士を通じてこう言っている。
「調査委員会の調査報告書(3月31日付)を受け取りました。驚きと憤りの気持ちでいっぱいです。特に、研究不正と認定された2点については、理化学研究所の規程で『研究不正』の対象外となる『悪意のない間違い』であるにもかかわらず、改ざん、ねつ造と決めつけられたことは、とても承服できません。近日中に、理化学研究所に不服申立をします。このままでは、あたかもSTAP細胞の発見自体がねつ造であると誤解されかねず、到底容認できません」
彼女の精神状態を心配していたが、これを読む限り、かなり図太いしたたかな女性のようだ。それならば、会見を開いて堂々と記者たちの質問に答えたらいいと思うのだが。この問題、まだ尾を引きそうである。
さて、文春に続いて現代も創刊55周年記念号を月曜日ではなく4月1日、火曜日に発売した。消費税値上げの日に「特別定価430円」。これまでが420円だから10円値上げということになる。
記念号だけあってページ数も多く、松井秀喜に「55周年おめでとうございます」という自筆の色紙も書かせ、グラビアも「AKB48の特大ポスター」と華やかである。
現代の表紙を飾った女優たちや、長嶋茂雄ら有名人の「とっておきの一枚」写真など盛りだくさんではある。
だが、特集となると首を傾げたくなるものが多い。巻頭特集が「史上初 日本を引っ張る大富豪がここに全員集合!」だが、要は荒稼ぎした連中が本業とは別に「音楽祭」をやっていたり、「児童養護施設」を運営しているという話である。宣伝臭もするが、それは置いとくとしても、失礼だが日本を代表するような大富豪たちではないのも難。
松井秀喜のインタビューは、そこが松井の良さなのであろうが、面白い話は語っていない。
読売のナベツネとケンカしている元巨人軍社長・清武英利氏の新連載「国税は見ていた」も始まった。優れた社会部記者であった清武氏だから、国税と税を逃れようとしてシンガポールへ移り住んだ「最後の相場師」との“死闘”があぶり出されるのだろうが、1回目を読む限りはおとなしすぎて期待外れである。次回以降に期待。
小保方問題を扱ってはいるが、タイトルが「小保方晴子さん『記者会見』登場」と読み違えている。
評価できるのは、再審が決定した袴田事件の袴田巌さんの罪をデッチ上げた「刑事・検事・裁判官」たちの実名を挙げて告発していることである。
再審決定をした静岡地裁の村山浩昭裁判長は「捜査機関が重要な証拠を捏造(ねつぞう)した疑いがあり、犯人と認めるには合理的疑いが残る」と判断し、その上「拘置の続行は耐え難いほど正義に反する」と刑の執行停止(釈放)も決めたのである。
無実の罪で死刑判決を受け、48年間も死と向き合って生きてきた袴田さんにかける言葉はない。失った時間は戻らないが、彼を追い込み自白をデッチ上げた連中は、なんらかの罰を受けるべきではないか。のうのうとして生きながらえ、勲章までもらった者もいる。せめて勲章は返上すべきだろう。自白を捏造した人間にお咎めなしでは、「えん罪」はなくならない。
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