『ジャッカス』のテレビ版が終わった真相とは?「局側が決めたルールを僕らは呑めなかったんだ」
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ジョニー (通訳に質問内容を2度聞いてから)ゴメン、ゴメン。マジメな質問のようだから、確認させてもらったよ。そうだね、米国でもやっぱり同じような状況なんだ。番組内容に不快感を覚えた視聴者からのクレームって、やっぱり来るんだ。査問機関に訴えるまでしなくても、クレームが高まれば、放送内容は自粛することになるし、番組は中止にもなる。これは米国でも一緒だよ。『ジャッカス』は、もともとは(放送規制の少ない)有料ケーブルTVで放映されていたわけなんだけど、苦情が多かっただけではなく、『ジャッカス』のネタを真似した視聴者がケガをするというよろしくない事態が起きてしまった。このことに対し、コネチカット州の上院議員であるジョセフ・リーバーマンってヤツが『ジャッカス』のことを執拗に攻撃してきて、放映反対運動が起きたんだ。問題が起きてから10カ月後、MTV側が『ジャッカス』に対していろいろと厳しいルールを課することを決めてきた。MTV側が決めたルールは僕らが納得したものではなかったし、僕らはそういったルールの中でネタをやることに抵抗を感じたんだよ。『ジャッカス』のテレビ放映が終了したのには、そういう経緯があったんだ。
──それで『ジャッカス』はテレビから劇場版へと表現の場を移したわけなんですね。
ジョニー 『ジャッカス』のテレビ放映が終わった真相をもうひとつ言うなら、その年が選挙の年だったということもあるんだ。政治家ってヤツらは選挙が近づくと、やたらとハリウッドを攻撃してくるんだよ。犯罪や教育問題と違って、ハリウッドを攻撃しても実のある答えはないことが分かっていながら、ヤツらはやるんだよ。人気番組や人気タレントを叩くことで、マスコミに取り上げられようとするんだ。
──純粋な笑いを追求する『ジャッカス』と違って、政治家の言動って動機が不純だなぁ。『ジャッカス』のお笑いに対するポリシーについて教えてください。もし、メンバーの誰かが今までにない超おもろいネタを考えついたとします。でも、そのネタがあまりにも社会的モラルから逸脱している場合はどうしますか?
ジョニー 僕らはお笑いに関しては、常に高い高いボーダーを掲げているよ。その高いボーダーをどう飛び越えていくか、そのことに僕らは懸命に取り組んできたんだ。面白いネタを誰かが考えついたら、何をおいてもまずやってみる(笑)。それは誰が考えついたネタかってことは関係ないんだ。誰が考えたネタであれ、みんなを爆笑させることが僕らの喜びだからね。え~と、劇場版の第1作で、お尻の穴にミニカーを突っ込んだネタは観た?
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