すい臓がん摘出でも“休めない”歌舞伎界の大御所・坂東三津五郎「カメラの回っていないときは……」
#歌舞伎
昨年9月にすい臓がんの摘出手術を受け、4月の『壽靱猿(ことぶきうつぼざる)』で8カ月ぶりに東京・歌舞伎座に復帰する坂東三津五郎。
「坂東さんはお酒もタバコもやめて、毎朝ラジオ体操で始まる節制生活を送っているようです。リハビリ中はセブ島でシュノーケリングをしたり、沖縄でゴルフをするなどして、ストレスのない生活を送っていたとか。本人は“リゾート療法”だって笑いながら話していましたけど、カメラの回っていないときは顔色も悪く、しんどそうでしたよ。やはり、まだ本調子ではないんでしょうね」(歌舞伎関係者)
実際、この4月の舞台後は5~7月まで再び治療に専念するようだが、簡単に休めない理由が歌舞伎界にはあるという。
「やはり、市川団十郎さん、中村勘三郎さんが亡くなられたのが大きいようです。正直、彼らが抜けて、歌舞伎の客やタニマチがだいぶ離れたと聞きます。彼らの息子の海老蔵さん、勘九郎さんもまだまだですし、大御所のひとりである三津五郎さんまでもがいなくなってしまったら、いよいよ大変なことになってしまいますからね。無理はしてほしくないですが、やはり顔を見せていただかないと、というのが歌舞伎界の考えでしょうね」(同)
先日、第21回読売演劇大賞の授賞式で共演した中村勘九郎も「最優秀男優賞を2年連続で歌舞伎役者が取ったということは、非常に大きい」と、板東の偉大さを周囲に力説していたという。
「坂東さんもこの賞はずっと欲しかったようで、第1回のときに候補に挙がるも選考から漏れ、その翌年に勘三郎さんがあっさりと受賞してしまったことが相当悔しかったようです。ですから、長年の夢がかなったって喜んでいましたよ。これで満足して、気が抜けなければよいのですが……」(芸能事務所関係者)
すい臓がんは早期発見が非常に困難な上に進行が早く、極めて予後が悪いことから「がんの王様」といわれているだけに、まずはしっかりと治療してもらいたいものだ。
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