現役自衛官に聞く “ほふく前進”だけじゃない、自衛隊のお仕事
――ははぁー、確かに一般の人のほうが兵器にメチャクチャ詳しかったりしますからね。
「制服で街を歩いていると、時々マニアの方に話しかけられることがあるのですが、“旧・日本軍の兵器がどうで……”と熱く語られ、戸惑うことも少なくないです(笑)」
――現在のことについては知っていても、歴史的背景まではそこまで詳しく知らないでしょうからね。そういう意味では、今回のアプリはマニアックな要素を廃して、かわいらしいキャラクターと制服という、一般の人にも分かりやすい作りになっていますよね。
「あまり深いところには突っ込まないで、『自衛官の制服ってこんなに種類があるんだ』くらいの感覚で使ってみてもらいたいです」
――逆に、最近の柔らかめな広報活動に対して「さすがに柔らかすぎるんじゃないか?」というような意見はないですか?
「そういう意見は私の耳には入ってきていません。たとえば『ガルパン』や『ニコニコ超会議』といった、これまでだったら参加しないだろうというようなイベントに戦車を展示したりしていますが、大変好評を得ています。こういうことを入口として、興味を持ってもらえればうれしいですね」
――そういった親しみやすい広報活動や、東日本大震災での救助活動などでイメージアップしているのか、最近では婚活パーティーなどでも自衛官が人気ナンバー1となってるらしいですね。
「うーん、我々の時代とは違うなという感じですね。うらやましいですよ(笑)。でも、隊員が制服で歩いてキャーキャーいわれるかといえば、そんなことはまずないので、実感はあまりないですね」
――軍事マニアのおじさんに声をかけられるくらいで(笑)。
「雑誌やテレビ番組などでも『自衛官が人気』なんて取り上げられていますけど、ホントかなぁ~? と、ちょっと疑いの目を持ってしまいますけどね。若手の結婚率が高くなっているという実感もありませんし……。まあ、自衛隊という組織が若い女性の方たちからもある程度、認知・評価を頂いているとしたらうれしいことですね」
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事