ITライター柳谷智宣の「賢いネットの歩き方」第38回
被害者が続出! 欺しアダルトサイトの計略にはまって、個人情報がダダ漏れに
2014/03/17 15:00
#ネット #IT #賢いネットの歩き方
文面には、この女性の名前が書かれており、「強制執行の手続き」に移行するという。すでに住所をはじめとする個人情報は入手済み、という脅し付きだ。繰り返しになるが、もちろんこれはウソ。住所は直接伝えない限り、相手にわかるわけがない。そうこうしていると、もう1通メールが届く。相手は毎回送信アドレスを変えているので、着信拒否が効かないのだ。今度のメールは、女性名を名乗り、打って変わって丁寧な口調になっている。その上で、「ユーザー登録されたので、お金を払ってくれ」と説得してくる。文章の隅々まで気が配られており、悪知恵の働かせぶりにはほとほと感心する。
女性はこれ以上メールを受け取りたくないようなので、アドレスを変更することを薦めた。これで、迷惑メールは来なくなる。電話が来るようならまた別の対処をすべきだが、結局これで終了した。電話が来るようなら着信拒否。それでも別番号でかけてくるなら警察に相談すればいい。
ネット詐欺は、とにかく無視するに限る。少々ひっかかっても、無視でOK。詐欺師は、数万人に一人でも手間をかけずに振り込んでもらえれば御の字なのだ。失敗した! と思ったら、脊髄反射で傷口を広げるようなことをせず、深呼吸して落ち着くことが肝心だ。
(文=柳谷智宣)
最終更新:2014/03/27 17:13
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
10:20更新
イチオシ記事
現役ヤクザも視聴する78歳の元山口組顧問弁護士・山之内幸夫が「アウトロー系YouTuber」に大転身した驚愕の理由