“オナニー”は恋人と神に対する冒涜行為なのか? 古来よりの命題に挑んだ笑撃作『ドン・ジョン』
#映画 #パンドラ映画館
そんなジョンに運命の出会いが待っていた。サイコーのルックスとエロ~いボディを持つバーバラ(スカーレット・ヨハンソン)に目がクギづけとなるジョン。バーバラは全身からエロエロ光線を発している。「このビッチ、すぐにエッチできる」と踏んだジョンだったが、バーバラは意外にも身持ちの固い女性だった。「ちゃんとお付き合いした相手じゃないとエッチしない」とのこと。いいじゃない、いつもと違った焦らしプレイとしてお付き合いしようじゃないの。バーバラと恋愛映画を観に出掛けたり、ドライブデートしたりとエッチまでの手順を律儀に踏むジョン。果てには「私、学校に通っている男性が好き」という不可解なバーバラの希望に従って、夜学に通い始めるジョンだった。まぁ、これだけお預けをくらった後なので、バーバラとの初セックスはそりゃ燃えましたよ。巨乳ちゃんだし、ちゃんとフェラもしてくれる。男性としてはこれ以上はない満腹感。でも、やっぱりその晩も、バーバラが寝ている間にベッドを抜け出してエロサイトを開いてしまうジョン。カルマは急に止まらないってね。「オナニー、最高!」とジョンが心の歓声を上げようとした瞬間、バーバラがむっくり起きてくる。「信じらんない!」と怒り出すバーバラ。「いや、これは男友達から来たエロメールなんだ」と必死でごまかすジョン。誰もが羨む最高の恋人を手に入れたジョンだが、何だか気の毒に思えてくる。
「もう二度とエロサイトは見ない」と誓わせられたジョン。その後も「お友達を集めて食事会を開きましょう」「ご両親に会わせて」とバーバラの希望を叶えていく。絵に描いたような幸せに向かって突き進む2人だったが、どこか釈然としないものをジョンは感じる。そんな折、夜学でワケありふうの熟女・エスター(ジュリアン・ムーア)と出会うことに。ジョンが教室の片隅でスマホのエロ動画を眺めているのに気づいたエスターは「これ、おすすめ。名作よ」と古いポルノ映画をジョンに手渡す。なんだ、このオバはん。妙に慣れ慣れしいし、キモいよ。ところがエロサイトが原因でバーバラとケンカしたことを相談しているうちに、あらまベッドを共にする仲に。ただのオバはんと思っていたエスターだが、エッチの経験は豊富。何よりもジョンをしっぽりと包み込むように、またこちらと呼吸を合わせて、今まで知らなかったような超絶快感の世界に誘ってくれる。なっ、なんてセックスって奥が深いんだ! ドン・ジョンと呼ばれていい気になっていたジョンだが、自分はお釈迦さまの手の平で粋がっていた一匹のサルにすぎなかったことを思い知らされる。
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