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W杯メンバー発表前ラストマッチで大活躍! ザックジャパン陰のキーマン・山口蛍を直撃

「コミュニケーションは特に取っていなかったというか、後ろからそこまで声がかかっていなかったので、相手のセンターバックから一発でサイドに振られた時に、まさかあそこであんなにフリーになっているとは思っていませんでした。オカ(岡崎)さんをはじめ、前の選手が全員、結構、前に行っていたので、あそこに戻れていなかったのは仕方ないけれど、もう少しコミュニケーションが取れていればよかったかなと思います」

――交代前は山口選手がうまくスペースを埋めていて、その後はバランスを取れる選手がいなくなったように見えたんですが、ベンチに下がってから、試合をどのように見ていましたか?

「ヤット(遠藤)さんが入って、ボールはやっぱり落ち着いてましたね。確かに、守備の部分では4人も代わって、連携不足っていうのもあるかもしれないけど、自分だったら“ここを埋めていた”というのは、多少なりともありました」

――山口選手がスペースを埋めることで、日本がうまく回る半面、もう少し(持ち味である)前に出て行きたいというのもあるのかなと思うんですが。

「それもありますけど、今日は比較的、前で完結できていたというか、点入るところまでいいコンビネーションで崩せていたので、自分が行く必要がないと思いました。あとは、両サイドバックも高い位置を取っていたので、それを考えると、リスクを考えてステイしていたほうがいいかなと考えていました」

――ビルドアップの時は山口選手が落ちて、センターバックを開かせる意図があった?

「それもありますし、自分がサイドバックのスペースに落ちてサイドバックを押し上げる意図もあった。そのパターンがいくつかあって。ただ、それだけじゃなくて、自分のボランチのポジションの位置で、もっと受けて散らせればよかったかなと思います」

***

 試合後でありながら、まるで試合を俯瞰から見ていたように丁寧に答えてくれた山口。自身のボールを受ける位置という課題はもちろん、バックラインからのコントロールなどチームとしての課題も分析できている。右ヒザを負傷している長谷部がブラジルW杯に間に合うかどうかが不安視されているが、今の日本代表にとって、山口はそれ以上の存在になりつつある。
(文=石井紘人@FBRJ_JP)

最終更新:2017/03/28 17:33
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