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日刊サイゾー トップ > エンタメ > スポーツ  > 村田悩ます、ボクシング界のドン

「ドンには逆らえない……」3連続KOデビューのボクシング村田諒太を悩ます“大人の事情”とは

box0228.jpg『メダリストへの道―五輪に挑むボクサーたちの肖像』(石風社)

 ロンドン五輪男子ミドル級金メダルの東洋太平洋・日本同級1位の村田諒太が22日、中国・マカオでプロ3戦目を行い、世界戦挑戦経験もあるブラジルのカルロス・ナシメントと8回戦で対戦。試合序盤から攻め立て3回にダウンを奪うなど4回43秒でTKO勝ちし、プロデビュー後の戦績を3戦3勝3KOとした。


「村田にとっては海外デビュー戦となったが、興行を主催したのは村田が契約する米・トップランク社。同社のボブ・アラムCEOも観戦する“御前試合”とあって負けられない戦いだったが、課題だった左ジャブがよく出ていて、攻防で横の動きも使えるようになるなど、前回の試合よりもかなりレベルアップしていた」(ボクシング担当記者)

 次戦4戦目は5月末か6月に国内で、5戦目は9月にシンガポールで行う予定だというが、村田の試合をプロモートする帝拳ジムの本田明彦会長は各スポーツ紙に対し「村田は頭がいい。練習の成果を試合で確実に出す。1試合で5試合分の経験は積んでいる」とコメント。最短で来年末の世界挑戦を視野に入れるというが、このところ、村田にとっての不安要素がささやかれ始めている。

「アマチュア時代は自己流で強くなっていた村田だが、プロ入り後、トップランク社と契約したことで最高の練習環境を与えられた。専属トレーナーとして、これまで数多くの世界王者を育て上げたキューバ人の名伯楽イスマエル・サラスと契約。二人三脚で“プロ仕様”のファイティングスタイルを作り上げてきて、右ストレートを打つ時に肘が上がる村田の癖もほぼ修正されている。あとは、先日の試合で見せたような横の動きなど、ファイトスタイルを練り上げるだけだが、このところ、本田会長が村田に“技術指導”し始め、サラスと正反対のことを言ったりするので、悩みの種になっているようだ。村田の所属は三迫ジムだが、実質的なマッチメイクは帝拳にしてもらっているので、日本ボクシング界のドンとも呼ばれる本田会長の機嫌を損なうことはできない」(事情通)

 世界王者を獲得するためには、さまざまな“大人の事情”にもうまく対処しなければならないようだ。

最終更新:2014/02/28 15:00
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