「日本中を僕らの楽屋に」新生レイザーラモンが語る、プロレス愛が支えた漫才師への道
#お笑い #インタビュー #レイザーラモン
――RGさんのハートの強さを見習いたいと?
HG RGはハートが強いってよく言われますけど、僕はそんなに簡単な言葉じゃないような気がします。よく凹んだりもしますしね。
RG 僕は過保護に育てられてるだけ。前に出ないと先輩方に怒られると思ってるから、新キャラをとにかくやる、隙があったらあるあるを歌う。逆に言うと、ガラスのハートなんです。皆さんと、ちょっと意識が違うだけです。
HG 普通、ネタを思いついたら、自分の中で一旦消化しようとするじゃないですか。このキャラやったらどうなんねん、こっからどうオトしていくねんとか。それを考えずに思い付いたことをやるの、スゴイですよ。
――今まで誰も通ったことのない道を進んできたお二人ですが、これからお笑い界で成し遂げたいことはなんでしょうか?
RG お笑い芸人って、ミュージシャンや俳優から比べると、世間から若干下に見られてるじゃないですか。僕らのほうが偉いんだっていうことではないんですけど、僕は芸人さんが一番すごいと思ってるので、もっと正当に見てもらえないかなとは思っていますね。
HG 昔よりは、だいぶ評価されているとは思いますけど。
RG 一回テレビでやったネタが次からウケなくなるとか、すごい儚いモノなんですよ、漫才って。ノンスタイルだって、M-1取った時のネタをまだ一回もやってない。巨人師匠が言ってた「大変な世界」っていうのは、そういうこともあると思います。
――何年もかけて磨いてきたものが、一瞬で消費されてしまう。
RG これが歌なら、その後もずっと残るじゃないですか。漫才やコントに関しても、そういう文化になれば。庶民の余興から始まって、徐々に伝統芸能になった歌舞伎のように、漫才にも革命が起きればいいと思うんです。芸術になっちゃいけないけど、格は上げたいと思います。
HG それを、市川AB蔵が言うという(笑)。
(取材・文=西澤千央)
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