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しかし現状、本田はこの“合わない”ポジションで結果を残すしかない。そこで懸念されるのは“気を使う便利屋”になってしまうこと。中田英寿も、パルマに移籍してから、そのバランス感覚と守備力を買われ、本人が希望しない守備的ポジションで使われるようになった。そこからキャリアが下降気味となっていったのは周知の通り。
本田も、中田同様の能力を持っている。ミランのセードルフ監督が、本田を守備的ポジションで使う可能性がないとはいえない。コミュニケーション能力が高い本田は、現在、さまざまなところで気を使っているように映る。FKに関しても、「よければ僕が蹴りたい」とバロテッリにうかがうものの、「いや、俺が蹴る」と言われれば譲るしかない。それは正しいコミュニケーションだと思うが、“気を使う便利屋”にまではなってほしくない。
本田がミランで成功する可能性は十分にある。そのためには、本田が本田らしくいることが必要だ。そして、本田らしくいるためには、リーグ戦でのゴールという結果が必要である。
(文=石井紘人@FBRJ_JP)