指原莉乃に「美の称号」を贈った『VoCE』の美の定義に疑問!!
29日、HKT48の指原莉乃(21)が「THE BEST BEAUTY OF THE YEAR」を受賞した。この賞は、美容誌『VoCE』(講談社)が選んだ“2013年最もビューティーだった人”に贈られるものであり、歴代受賞者には松本潤(30)、前田敦子(22)、長澤まさみ(26)が名を連ねている。
この授賞式に登場した指原は「絶対にドッキリだと思って。歴代の受賞者の名前を聞いて、絶対にだまされていると思いました。落とし穴に落ちなくてよかったです」と受賞について疑っていたことを語った。また、報道陣に「キレイになるには恋愛が必要?」と問いかけられた時には「AKB48グループは片思いはしてもいいので、恋愛したほうがいい。ファンの方が喜ぶ恋愛がしたいです」と明かしていた。
しかし、もともと“ブスキャラ”だった指原がこの賞を受賞したことに違和感を感じたネットユーザーは少なくない。ネット上では「どこに美があるんだろう」「活躍は認めるけどビューティーって……」「ギャグなの?」「この雑誌、大丈夫か」「キレイな芸能人なら他にたくさんにいるのに」という戸惑いのコメントが多く見られる。
メディア露出が増え始めた数年前は、ヘタレキャラや親しみやすいルックスが「アイドルらしくなくて逆にイイ」と注目を浴びた指原。そんな彼女に“美の称号”が贈られたことは、世間の人々の脳裏にクエスチョンマークをいくつも浮かばせる結果になったようだ。
過去には自身のファンとの熱愛が報じられ、「エッチだってしたのに」という赤裸々なメールや「胸が大きくなった」とおっぱいの写メを元彼に送っていたことが発覚するという、アイドルとしては致命的なスキャンダルを経験した指原。しかし、そんな窮地から復活し、昨年のAKB48第5回選抜総選挙で1位を勝ち取るという前代未聞の快挙を成し遂げたことでも知られる。スキャンダル後には好きな男性のタイプを聞かれた時に「秘密を守る人」と答えるなど、タブーであるはずの過去を自虐ネタとして笑いに変える精神力の強さは日本のアイドル史上1、2を争うものではないだろうか。
そして、自らを「ブス」と称するなどしてルックスについてもとことんマイナス面を売りにするスタイルを貫いている彼女に贈られた今回の賞。指原をこの賞に選んだ『VoCE』は、彼女の自然体な美しさが賞の決め手だと解説しているが、それでは同誌が様々なメイク法を駆使して掲げてきた“メイクで美人を作れる”ことを全否定する形になっているのでは……?
美的感覚は人それぞれであるが、これほど異論の噴出する「美の称号」は珍しいかもしれない。自身がアイドルなのに「歌とダンスはできないほうが可愛い」と発言するあざとさや、秋元康から寵愛される賢さと図太さなど、アイドルとしての指原の強みはむしろルックス以外の面が大きいだろう。ますます、一体なぜ『VoCE』が指原を受賞させたのか意図が不明瞭だ。とはいえ、頭脳派の指原が今後、美容誌に認められた“美しさ”と持ち前の“ブスキャラ”の二律背反を抱えてどのような方向性に舵を切るのか? 少しだけ楽しみでもある。
(シュガー乙子)
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