あなたも億万長者になれる方法、教えます! NY金融道『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
#映画 #パンドラ映画館
「この映画さえ観れば、あなただって億万長者になれるんです」。ドヤ顔でこちらを見つめるレオナルド・ディカプリオの口から、そんな言葉が聞こえてきそうだ。ディカプリオ主演作『ウルフ・オブ・ウォールストリート』には自己啓発セミナー的な面白さがある。元手がなくても、学歴がなくても大丈夫。ほんのちょっとしたコツを覚えて、ポジティブ思考さえ身に付けさえすれば、たちまち大金が転がり込んできて、美女にモテモテのウハウハ人生を送ることができるようになるんですよ。ウソじゃありませんって。だって、これは実在した伝説の株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォートの成功談なんですから。
1)すべてのピンチはチャンスと思え!
ディカプリオ演じるベルフォートは、いかにして20代で“ウォール街の狼”と呼ばれる男となりえたのか。ベルフォートが最初に勤めた職場、投資銀行の上司ハンナ(マシュー・マコノヒー)が成功への扉を開く鍵を握っていた。ハンナはチョー変人だ。ランチタイムにベルフォートを誘って高級レストランに行くが、食事は注文せずに昼間からテキーラを頼む。平気な顔して、鼻からコカインを吸引する。それも、とてもスマートに。コカインをキメることで頭がシャープになり、仕事の能率がアップするという。さらに1日2回は会社のトイレでオナニーするよう勧める。1日中株価を追い、セールスの電話ばかりしていると頭がバクハツしそうになるから。オナニーすることで血の巡りが良くなり、体がすっきりするというのが彼の持論。オナニーを怠ったばかりに自殺に追い込まれた部下がいたらしい。オナニーをバカにするな。はい、ここ大事です! 上司からブローカーとしての心得を教わり、目をランランと輝かせるベルフォート。ところが入社して半年、1987年10月19日、世に言うブラックマンデーが起きる。株価は暴落し、会社は倒産。上司ハンナともそれっきり。ベルフォートはプー太郎となるも、やる気マンマン! もぐりの株屋に再就職し、快進撃の始まり始まり。
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