「すでに7話まで撮影済みだった!?」“全社CM中止”芦田愛菜主演『明日ママ』が打ち切られないワケ
#ドラマ #芦田愛菜 #明日、ママがいない
熊本市・慈恵病院、全国児童養護施設協議会および全国里親会が放送中止などを訴えている芦田愛菜主演ドラマ『明日、ママがいない』(日本テレビ系)。29日放送の第3話について、スポンサー全8社がCM放送を見合わせることが分かった。
初回のスポンサークレジットに表示されていた企業は、花王、日清食品、スバル、エバラ食品、小林製薬、三菱地所、ENEOS、キユーピーの8社。しかし第2話では、スポンサークレジットの表示がなくなったほか、エバラ、ENEOS、キユーピーの3社がCMを中止。今後は、ACジャパンのCMなどに差し替わるという。
日本テレビの大久保好男社長は、27日の定例会見で、放送回数や内容の変更はしないと明言。「日本テレビに対する抗議を重く受け止めるが、そのこととストーリーを変えることは必ずしもイコールではない。重々承知の上でドラマ作りが続けられていくと思う。最後まで見ていただければ、理解をいただけると思う」とした。
視聴者から寄せられる声については「非難の声もあるが、2話目の放送以後は初回放送後より推奨の声が多い」といい、「施設で育った方からも『続けてくれ』との声が多い」と説明した。
同様に制作局長の佐野讓顯氏も、ストーリーを変更する予定がないことを明かし、「3、4、5話を見ていけば、制作の意図が分かっていただけると思う」と理解を求めた。
依然として一歩も引かない日本テレビだが、その理由のいくつかを、28日発売の「週刊女性」(主婦と生活社)が伝えている。
記事によれば、同ドラマの収録は前倒しで進んでおり、初回放送時には全9話中、第7話まで撮り終えていたという。さらに、スポンサーは半年間や1年間といった一定期間で契約をするため、CMや提供クレジットを放送しなくても、テレビ局の広告収入が減ることはないのだとか。
また、今月22日には、赤ちゃんポストを設置している慈恵病院が、放送倫理・番組向上機構(BPO)に審議を求める申立書を送付しているが、申し立てしたものすべてが審理入りするわけではない上、BPOに放送中止を強制する権限はないという。
「第3話は、里親候補がなかなか見つからない17歳のオツボネ(大後寿々花)に、『星座が射手座であれば、年齢性別不問で子どもを引き取りたい』という里親候補の夫妻が現れるというストーリー。今後は、“108人の子どもを里子に出す”ことを目標にしている施設長(三上博史)の、秘められた過去も明らかになるとか。現在、局サイドはスポンサーにCMを再開してもらえるよう、説得しているといいますから、今後のストーリー次第ではCMが復活する可能性もありそうです」(映像制作会社関係者)
佐野制作局長が「3、4、5話を見ていただければ……」というとおり、ドラマへの印象は変わっていくのだろうか? それに伴うスポンサーの判断にも、関心が集まりそうだ。
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