「渡辺謙ネタはいまだにタブー」『ごちそうさん』絶好調の杏が抱える父との確執
それで嫌気がさしたか、すぐに総理の座を放り出してしまったのである。在任わずか9カ月。こうしたところは気になるところではある。
細川氏の資産は5~6億円あるといわれるそうだが、すぐに動かせるまとまった現金がないと、彼の知人もいっている。今回の選挙資金はどうするのだろう。
新潮はまた、かつて“細川の女”と噂された博多屈指のクラブの元ママに「殿のせいで1億円も損したわ」といわせている。
新潮の追及は細川氏を応援する小泉氏にも向けられる。
小泉氏の脱原発理論の中でよく使われる「原発は核廃棄物最終処分場建設の目処が立たないトイレなきマンション」という考えは明確に不勉強だと批判している。
東工大の澤田哲生助教曰く、「原発を即ゼロにするにしても、既にある使用済み核燃料を処分しないといけないことに変わりはありません」。そもそも“糞”は既に存在していて、その“トイレ”は着々と整備されつつあるというのである。
この点はぜひ選挙の中で論戦を戦わせてほしいものだ。
さらに小泉氏の「エロエロ」話にまで新潮は“八つ当たり”する。昨年の12月17日、小泉氏は東京赤坂の日本料理店「佐藤」にいたという。ここは自民党のお歴々が愛用するところで、安倍晋三総理や森喜朗元総理らも参集していた。
これは小泉氏も所属していた清和会(町村派)出身の叙勲受賞者を祝う会だった。そこにいた清和会幹部がこう明かす。
「小泉さんはいつもの調子で下ネタを繰り出した。“俺の男は炉心溶融している”“信なくば立たずと言うが、漢字が違う。芯なくば勃たずだ。だから、脱原発なんだよ”と。要は自分の男性機能はもはや喪失しているというわけですが、それを原発に擬えるなんて、小泉さんにとって脱原発はその程度のことなんじゃないですか」
いわれている細川圧勝に対しても異を唱える。舛添要一元厚労相を支える政府自民党は強気だというのだ。官邸関係者がこう打ち明ける。
「1月の第2週、ある報道機関が都民数百人を対象に世論調査を行い、それが菅(義偉)官房長官の手に渡っているからです。彼は官邸のスタッフに向かって、“細川恐るるに足らず”だとほくそ笑んでいました」
この世論調査には、こんな数字が記されていたという。舛添38パーセント、細川16パーセント。
さらに、先の浅川氏は「東京には約70万の創価学会票があると言われていて、自民党とともに舛添氏に回る学会分の票差は埋め難い。舛添280万票対細川210万票が妥当。(中略)昨年の参院選における両党の都内得票率等を加味すると、340万票対150万票の大差で舛添氏が勝つ可能性もある」
だがポストは自民党幹部らが大手紙ベテラン政治部記者とともに情勢分析をした数字があると報じている。それによれば、投票率55%という前提で、舛添氏は自公の基礎票の目一杯で約230万票、細川氏は250万票前後になるという結果が出たという。
しかも投票率55%というのは少なく見積もった数字であり、それより高くなれば無党派層の票が入り込み、細川氏にさらに有利になるというのである。
私は今回の都知事選だけは「脱原発か否か」の“国民投票”でいいと思っている。3・11以降、国政選挙で原発問題はまともに論議されてこなかった。
それをいいことに安倍首相は原発再稼働を宣言し、加害者の東電が原発太りしそうな現状に、みな怒りをもっているのだ。
そんなことを許してはなるまい。福島第一原発事故から3年を迎えるとき、初めて国民の審判が下るのだ。もちろん原発はいらないが圧倒的多数であること間違いない。
(文=元木昌彦)
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