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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム > 週刊誌スクープ大賞  > 杏・渡辺謙との確執続く
週刊誌スクープ大賞

「渡辺謙ネタはいまだにタブー」『ごちそうさん』絶好調の杏が抱える父との確執

 今週の第1位はやはり都知事選挙関連記事。この選挙は大都市東京の今後を占うというだけではなく、安倍首相の政権運営や彼の考える「原発推進」「戦争の出来る普通の国」に対して「NO」を突き付けるか否かの大戦になるのである。

 したがって細川氏とそれを担ぐ小泉氏が圧勝すると見る向きと、いやそうではないという派に分かれるのは当然である。

 今週は、ポストのように圧勝派ではないが、やや細川氏寄りの文春と、そんなことはない派の新潮を取り上げた。

 文春によると、細川・小泉連合の原発政策についてのブレーンは元経済産業省の古賀茂明氏だそうだ。

 古賀氏は1月9日付のTwitterrでこう書いている。

「『脱原発』が都知事選のテーマになって来ました。でも、脱原発だけでは争点としては不十分。『原発ゼロ』でもまだ不十分。『原発即ゼロ』かどうかが本当の争点です。今既に原発ゼロ状態。即ゼロでなければ、再稼働を認めることになります」

 その古賀氏を中心に細川陣営では、こんな公約が検討されていると陣営関係者が明かしている。

「安倍政権が進める国土強靭化による土建国家とは一線を画す、環境重視で反原発の五輪を細川陣営は目論んでいます。例えば、原発による電力を一切使わず、自然エネルギーをふんだんに使った五輪を謳ったらどうなりますか。仮に細川氏が都知事に当選し、世界各国を五輪関連で行脚する際に、原発ゼロの自然エネルギー五輪を説けば、反対する国などないでしょう。そうなれば、安倍政権は原発再稼働、原発海外輸出の路線から、大きな転換を余儀なくされるのではないですか」

 文春によれば、すでに選挙スタッフやボランティアのジャンパーなどに使われるテーマカラーも「グリーン」に決定しているという。

 何やら早くも細川氏の一人勝ちのようだが、そうではないと真っ向から反対するのは新潮で、対抗馬の舛添要一氏も含めて、どっちも大俗物だと批判している。

 当然ながら東京には大きな問題が山積していて、脱原発だけを争点にするのはおかしいという声がある。

 新潮で政治評論家の浅川博忠氏がこう指摘する。

「都は少子高齢化対策など喫緊の課題として、『介護施設の整備拡充』『託児所の増設など待機児童問題の改善』の他、『直下型地震への防災対策』『物価の安定や食品の安全など都民生活の防衛』という4本の柱を抱えている。本来ならこうした都民に直結するテーマが争点にならなければならないのに、小泉人気をバックに脱原発のワンイシューを訴える細川さんは的外れと言わざるを得ない」

 これはその通りで、細川陣営でも「脱原発」以外の政策は出さないということはなかろう。

 新潮の批判は、陶芸家としても名高い細川氏の「芸術家としての力量」まで批判している。

 美術評論家の藤田一人氏は、彼は基本的にアマチュアで、陶芸家が持つスタイルを持っていないと語る。だが、値札のほうはトップクラスのようである。

 細川氏が庵を結ぶ湯河原にある某博物館の売店では「信楽茶碗75万円」の値札が付いているというし、個展を開くとすぐに完売してしまうそうだ。

 最近は襖絵に凝っているようで、このほうも相当な評価を受けていると文春では報じている。正伝永源院(京都市)の襖絵がそれだという。

 同院の真神仁宏住職がこう言っている。

「京都の春夏秋冬を描いていただきました。昨年末に完成した『冬』は、建仁寺や清水寺が雲間から顔をのぞかせている雪景色で、それは精緻なものです。『誰かに描かしてるんちゃうか』と冗談半分に思っていたんですが、サイズが足りない部分を私らの前でササっとうまいこと描いていましたわ(笑)。暮れにお会いした時は『次の作品は三年ぐらいかかる』と言ってはりました」

 次の作品とは1300年の歴史を誇る奈良・薬師寺の襖絵のことだそうだ。これで素人というのは無理があるのではないだろうか。

 だが、当然ながら細川氏といえども叩けば埃のでない身体ではない。

 やはり出てくるのは、総理在任中に出てきた世にいう「佐川急便1億円借り入れ問題」である。新潮によればその実態は猪瀬直樹前都知事と全く同じか、むしろ金額は2倍でより悪質だったのだと指摘している。

「発行人の名前も印もない手書きの領収書。この紙切れ1枚で当時、細川氏は事態収拾を図ろうとした。(中略)徳洲会からの5000万円裏金疑惑に揺れた猪瀬前知事が、不自然極まりない借用書で事実を覆い隠そうとした構図とキレイに重なる」(新潮)

 そのとき追及の急先鋒となった深谷隆司元通産相がこう語っている。

「我々は闇献金疑惑として追及しましたが、彼は82年に借りたお金で、すでに返済したと主張した。熊本市の細川邸の山門や土塀の修繕費として2300万円、元麻布のマンション購入に7700万円を使ったと説明しました。しかしマンションは借入前の購入で、細川邸の修繕は、1~2年後。この点を衝くと、彼の答弁は二転三転した。そのうち、佐川から貰った領収書の一部の控えが本社に残っていたと言い出した。それで示したのが、問題の領収書でした。ご覧の通り、インチキな代物です。しかも1000万円分しかないという。お粗末ぶりは猪瀬さんと一緒でした」

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