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女子アナの時代の次は”男子”だ!? 視聴率を”顔”で稼ぐ イケメン男子アナの実力

――「サイゾーpremium」最新記事をご紹介!!

 時期に比べ、だいぶ沈静化した女子アナブーム。一方、今一部女子の間で人気の盛り上がりを見せつつあるのが男性アナウンサーだ。女性週刊誌や情報誌でも「男子アナウンサー図鑑」なる企画が組まれ、日々ネットの芸能ニュースにも男性アナの動向が躍る。女子アナに続き、昨今は男性アナがアイドル化・タレント化しつつあるようだ。だが本当に、それでいいのか、男性アナウンサー!? 萌え心を抑えつつ、昨今人気の男子アナたちの実力をジャッジしてみたい。

 11月17日朝、ツイッターのトレンドに「桝さん」「眼鏡」といったキーワードが上がってきた。

 何事かといえば、日本テレビの朝の情報番組『ZIP!』で総合司会を務める同局・桝太一アナウンサーが、ものもらいのせいで眼鏡をかけて登場したことが、視聴者によって多数ツイートされていたという話なのだった。そうしたツイートをたどってみると、「桝さんメガネかわいすぎ」「メガネ男子美味しいです」といった、女子たちが萌え騒いでいる様子が伝わってくる。

 桝アナといえば、毎年オリコンが実施している「好きな男性アナウンサーランキング」最新版で、ついに羽鳥慎一アナ(フリー)を抜いて1位に躍り出たことが昨年末に話題になった。人気のアナウンサーではあるが、こうした萌えられ方は、いわゆる”好感度”とはまた異なる反応だ。

 2010年初頭からネットで人気を集めたNHKの”麿”こと登坂淳一アナや同局の”たけたん”こと武田真一アナなど、アナウンサーに萌える女子はここ数年で増えている。女性週刊誌の「イケメンアナ・ネクストブレイク」企画はもとより、あの「an・an」(マガジンハウス)も、11年3月30日号で「気になる彼らを大解剖!男子アナウンサー図鑑。」と題した特集を組むなど、女性向け媒体においても人気のコンテンツとなりつつあるようだ。

 これまで、アナウンサーという職種の人物で注目を浴びてきたのは、基本的に女性が中心だった。80年代から女子アナブームはたびたび起こり、00年代にも第4次ブームがあった。しかし今や女子アナ人気は下火になっている。理由としては、ブームを牽引した中野美奈子(フジ)や高島彩(同)らの結婚・退社などにより終焉したとの見方が強い。そうした中で、今度は男性アナウンサーが密かな熱視線を集めるような状況が生まれてきているのだ。女子アナのタレント化・アイドル化はもはや当たり前のこととして世間に受け止められているが、今度は男性アナまでもが、そちらの路線に流れていくのだろうか? メディア文化論を専攻する法政大学社会学部の稲増龍夫教授はこう指摘する。

「もともとアナウンサーというのは男性の職業で、女性はあくまでもアシスタントというのが日本のテレビ局の方針でした。NHKに象徴されるような正しい日本語をしゃべる話し手、あるいはスポーツ実況のプロですね。一方で、80年代の女子アナブームから、局独自のタレントとして女子アナを育てる流れが、フジテレビを中心に始まります。その後は女子アナのほうがむしろメインとして、デビューした年からどんどん表に出て活躍するようになった。そうした女子アナブームの影響で、アナウンサーという職業そのものに対する世の中の見方が変わってきました。その中で、男性アナウンサーにもプラスアルファとしてアイドル的な部分が求められるようになってきたのだと思います」

 確かに今のテレビを見ていると、女性のみならず男性も若手アナウンサーはルックスも良く、それぞれにキャラクターを立てて情報番組やバラエティで活躍する人物も多い。そして、そうしたタイプのアナウンサーとして、今現在トップに君臨するのがTBS・安住紳一郎アナと前出の羽鳥アナだろう。男性週刊誌を中心に、女子アナウォッチャーとして活躍する丸山大次郎氏は、それに加えてフジ・渡辺和洋アナの存在を挙げる。

「以前は男性アナウンサーといえば、ユーモラスなキャラクターと好感度が重要でした。それが変わり始めた黎明期は、羽鳥アナ(94年)、安住アナ(97年)、安東弘樹アナ(TBS/91年)らが入局した90年代でしょう。ルックスもよくてキャラクターもいい人たちが、注目を集めるようになった。そういった土台の上に出てきたのが、フジの渡辺アナ(01年)です。彼のインパクトはすごかった。なにしろジュノン・スーパーボーイ・コンテスト出身で、髪形も茶髪で垢抜けていて、ほとんど芸能人みたいなルックスでしたから。

 彼が出てきた00年代前半は、女子アナブームがちょうどピークを迎えていた時期。おそらく局内で『男子もコレでいってみよう』という話になったんだと思います。実際に渡辺アナの番組は視聴率も獲れた」

 そうして、各局が男性アナウンサーの採用においても「ルックス」をひとつの要素とする流れが高まっていく。

「男性アナは女子アナと違って、顔だけ良くてもダメで、むしろあまりイケメンすぎると支持層が偏るから良くないと考えられていたんですが、渡辺アナのブレイクによって、それもありなんじゃないか、となったんだと思います。実際、顔のいい人が増えましたよね。渡辺アナ以前・以降で、その変化ははっきりしています」(同)

■局の顔としての仕事と会社員としての出世競争

 だが、そうしたルックス重視の採用や売り出し方については、当然批判もあるだろう。女子アナについても、テレビ局という会社のいち社員でありながら、まるで芸能人のような扱われ方をしていることへの違和感や、本来報道に関わる立場であるはずのアナウンサーという職業を全うしているようには見えない、といった批判も長く存在し続けている。

「女子アナと同様に入局当初からアイドル的に注目されることが、男性アナウンサーにとっていいことかというと、ちょっと違うでしょうね。ブレイクしたがためにスキャンダルで潰されてしまうこともあるし、中途半端に色がついてしまうと、その後のキャリアにも影響しますから」(前出・稲増教授)

つづきはコチラから。

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最終更新:2014/01/11 07:30
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