トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > カルチャー > 映画  > ハリウッド2大アクションスターが大激突! 王道のエンタテインメント大作『大脱出』

ハリウッド2大アクションスターが大激突! 王道のエンタテインメント大作『大脱出』

m0000000731.jpgMotion Picture Artwork(c) 2013 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

 新しい年を迎え、フレッシュな気持ちで物事に臨みたいこの時期。そんなタイミングで気分の盛り上げに一役買ってくれる新作映画として、今週はスタローンとシュワちゃんが激突するアクション大作と、妻夫木聡扮するダメダメ広告マンの奮闘を描く爆笑コメディの2本を取り上げたい。

 

 1月10日公開の『大脱出』は、最新のセキュリティで固められた監獄から脱出を図る男たちの姿を描くサスペンスアクション。刑務所のセキュリティを専門とするコンサルタントのブレスリン(シルベスター・スタローン)は、自ら囚人になりすまし、警備のスキを突き鮮やかに脱出してしまう“脱獄のプロ”。新たに民間運営の極秘刑務所からの脱獄という依頼を受け、巨大なハイテク監獄に収監されるが、それはブレスリンを葬り去るためのワナだった。サポートチームとの通信手段も断ち切られ、孤立無援で絶体絶命のブレスリンの前に、凶暴な囚人たちを束ねるロットマイヤー(アーノルド・シュワルツェネッガー)が現れる。

 すでに『エクスペンダブルズ』シリーズで共演を果たしたスタローンとシュワルツェネッガーだが、同シリーズでは仲間同士という設定だったため、スクリーン上でタイマンのガチンコ勝負を見せるのは今作が初。ハリウッドでアクション映画史を築いてきたライバル2人の対決シーンに、長年の夢がかなったと歓喜するファンも多いはず。不屈の精神で難関を次々に突破していく爽快さに加え、大がかりな陰謀の全容、ロットマイヤーの正体と狙いなど、サスペンス要素もからめて最後までたっぷり楽しませてくれる王道のエンタテインメント大作だ。

 続いて1月11日に封切られる『ジャッジ!』は、華やかな広告業界の裏側で繰り広げられるドタバタを描いたオリジナルコメディ。落ちこぼれ広告マンの太田喜一郎(妻夫木聡)は、身勝手な上司・大滝(豊川悦司)に押し付けられ、世界一のCMを決めるサンタモニカ広告祭で審査員を務めることに。現地で夜ごと開かれるパーティーに同伴者が必要なため、ギャンブル好きの同僚・ひかり(北川景子)が偽の妻として同行する。大滝から「ちくわのCMを入賞させなければクビ」と言い渡され、クセ者揃いの審査員らが駆け引きを繰り広げる審査会で四苦八苦する喜一郎だが、しぶしぶ助けてくれるひかりとの距離も次第に縮まって……。

 CMディレクターの永井聡による初の長編映画監督作。脚本もCMプランナーの澤本嘉光が担当し、広告業界のリアルを知るコンビが抱腹絶倒のドタバタコメディを生み出した。妻夫木は上司の言いなりになってしまう気弱でナイーブな一面と、珍妙な言動で難局を乗り切るコミカルな要素、そしてバカ正直に広告の可能性を信じ続ける熱さを合わせ持つキャラクターを魅力的に好演。リリー・フランキー、鈴木京香、荒川良々ら個性的な共演陣に加え、竹中直人、加瀬亮、松本伊代ら大勢の豪華なワンシーン出演もしっかり笑いを誘う。小ネタを矢継ぎ早に繰り出すテンポ感はまさにCM的だが、バカバカしい笑いを積み上げつつ仕事や人生への姿勢をさりげなく問いかけてくる構成もさすが。明るく前向きな新年のスタートに、ぴったりな1本だ。
(文=映画.com編集スタッフ・高森郁哉)

『大脱出』作品情報
<http://eiga.com/movie/58013/>

『ジャッジ!』作品情報
<http://eiga.com/movie/78935/>

最終更新:2014/01/10 21:00
ページ上部へ戻る

配給映画