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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 「国民的大スターの、父の名前を汚すことになる」落ちこぼれの青年が、横綱・白鵬になるまで
アスリート列伝 第7回

「国民的大スターの、父の名前を汚すことになる」落ちこぼれの青年が、横綱・白鵬になるまで

 そして2007年、白鵬の横綱昇進を受けて誰よりも喜んだのは父だった。

 「私は20世紀の横綱、ダヴァ(白鵬)は21世紀の横綱です。こんなことって世界に例がないでしょう」と喜びを爆発させた父。そして、息子に向けて、横綱の心得をこう語った。「大横綱になるには、心・技・体がそろい、常に自分を磨くことだ。国民に愛される横綱になりなさい」

 横綱になって以降、白鵬は双葉山に続く連勝記録63勝や、7年連続最多勝記録を打ち立て、現代の名横綱に数えられる存在になった。モンゴル相撲で、そして日本の大相撲でと、親子2代にわたって国民的スターとなった白鵬は、父の教えを守り、父の存在を支えにしながら土俵へと上がっているのだ。今場所では、いったいどんな闘いを見せてくれるのか楽しみだ。
(文=萩原雄太[かもめマシーン])

●はくほう・しょう
本名は、ムンフバト・ダヴァジャルガル。1985年3月11日、モンゴル国ウランバートル市生まれ。姉3人兄1人の5人きょうだいの末っ子。15歳で来日。中学時代はバスケットボール選手として全国3位と活躍。宮城野部屋入門後、2007年に結婚した夫人との間に1男1女。初土俵:2001年3月場所。新十両:04年1月場所。新入幕:04年5月場所。

最終更新:2014/06/17 16:39
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