『艦これ』が聖地巡礼でビッグマネーを呼びこむ? アニメビジネスをめぐる2014年の展望考察
【オタクに”なるほど”面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より】
昨年2013年も実に多くの作品が製作され、話題を呼んだ日本のアニメ業界。年始早々ではあるが、13年の特徴的な動向を踏まえ、今年14年にアニメ業界のキーとなるであろうポイントについて、私見を交えてつつ考察してみたい。
■新興アニメスタジオの挑戦が相次いだ本年
2013年は新進のアニメ制作会社の活動が極めて活発だった印象がある。13年のテレビアニメ最大のヒット作といえる『進撃の巨人』を担当したWIT STUDIOは、プロダクションI.G出身の人材が中心となり12年に設立された大変に若い会社であり、そのほか昨年はアニメ映画『ハル』も担当。2014年1月から放映される『鬼灯の冷徹』も担当している制作会社である。
13年10月期の新番組だった『蒼き鋼のアルペジオ アルス・ノヴァ』でキャラクター・メカニックほぼ全編を3DCGによる制作で行ったサンジゲンも、もともとはゴンゾ系のスタッフが独立して立ち上げた会社である。また13年11月半ばには『放浪息子』『Fate/Zero』などの監督として知られるあおきえい氏が、同年5月に設立した株式会社トロイカにて、14年に自身の監督作品の制作を行うことを発表している。
外部の動きとしては、5月末にグリーとGyaOがアニメコンテンツへの投資を目的としたファンド運営会社『アニマティック』を設立。アニメ製作委員会の一員として新作アニメへの出資を行い、「GyaO!」での配信やソーシャルゲームを始めとする商品化を行うことを発表した。2014年は生きのいい新生アニメ制作会社が業界地図にパラダイムシフトを起こすのかどうか? 興味深いところだ。
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