2013年【週刊誌スクープ大賞】BEST10はこれだ!
#出版 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
今年6月、沙彩さんの父親が池永に、娘に連絡をしないでくれと通告している。
そして両親と一緒に三鷹署に相談に行った日に、彼女は刺殺されてしまったのである。
京都市右京区のマンションで、池永とは年の離れた妹と暮らす母親にもインタビューしている。
「妹もいるのになんでこんなことを……。この妹が十年してどう思うか。ショック。アホ。息子でも許せない。息子はサアヤがオンリーワンで、初めての彼女だったのに」
と絶句したという。この母と娘のこれからが心配である。
桶川女子大生殺人事件でストーカー法がつくられたが、その後もストーカー殺人は後を絶たない。法を生かす警察側の積極的な運用が必要な時期である。
第3位「安倍総理夫人が夫への『違和感』を告白」
(「週刊現代」12月21日号/12月9日掲載)
今週の第1位は、現代の安倍首相夫人・昭恵さんインタビューである。インタビュアーはジャーナリストの松田賢弥氏。
松田氏はもともと現代に籍を置いて仕事をしていたが、ここ数年は現代を離れ、文春の仕事が多かった。そのエース記者が古巣へ戻って、先日は菅義偉官房長官インタビューをやっていたが、これはどうということはなかった。
だが、今週号の安倍夫人インタビューは面白い。これが今週の第1位。
このインタビューの面白さは、インタビュアーの突っ込みのよさもあるが、ひとえに昭恵夫人の率直な受け答えにある。これほど現役総理夫人が“ホンネ”で語ったことはほとんどなかった。いくつか紹介しよう。
まずは、希代の悪法「特定秘密保護法」を強引に通したことについてどう思うかと聞かれ、こう答える。
「最近、皆さんにそのことを聞かれます。たしかに大きな時代の流れとしては、情報の開示は進めたほうがいいと思うんですね。主人は時代に逆行してるように見えるかもしれない。けれども、国民をだまして戦争しようとか、そういうことではないと信じている。日本という国がきちんと独立していく過程で必要な法案であり、いま通さなくてはいけない理由が、何かあるんだと私は理解しています」
この「いま通さなくてはいけない理由」こそが問題なのだと、私もあちこちでいっているが、彼女もそう感じていることが読みとれる。
石破茂自民党幹事長がデモとテロはあまり変わらないと言ったが、どう思うかと聞かれ、「デモができるということは健全な社会である証拠ですから、それをテロと言うことはちょっと許されないと思います。私には原発反対デモをしている知人もいますし」
亭主の政敵への“批判”もちゃんとするところがいいね。
彼女は反原発派で知られるが、亭主との違いを聞かれてはっきりとこう答えている。
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