2013年【週刊誌スクープ大賞】BEST10はこれだ!
#出版 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
国民の怒りをくみ取り、安倍首相がしようとしている「戦争のできる普通の国」をやめさせるために週刊誌は何ができるのかを、真剣に考え誌面化しなくてはいけないこと、言うまでもない。
第9位「現役100人ヤクザ世論調査」
(「週刊ポスト」1月1・10日号/12月24日掲載)
ポストがヤクザ100人に世論調査をしたという。
対象は山口組、住吉会、稲川会といった広域団体をはじめ、全国の指定暴力団に限定してあるという。
役職の内訳は一次団体のトップである代紋頭1名、一次団体幹部6名、二次団体幹部67名、一般組員が26名。
まず「景気は回復していると思いますか?」という問いに、「いいえ」が94%。暴力団側の言い分はこうだ。
「今のヤクザの景気は飛行機の尾翼だ。上がるのは最後で落ちるときは最初」(56歳、東京)
「安倍政権を支持しますか?」では、「いいえ」が81%にもなる。その理由を聞いてみると、
「目が死んでる。線が細すぎる。死ぬ気でやってるとは思えない。本気で喧嘩ができるようにも見えない」(66歳、中国)
意外にも「自宅は持ち家ですか? 賃貸ですか?」には、持ち家が73%もいる。
「月々の飲食費はいくらですか?」には、0~5万円が41%、5万~10万円が25%、それ以上使うヤクザが34%もいる。
「去年と比較して年収は上がりましたか?」には、「いいえ」が96%と、ほぼ全員が暴力団排除法などの影響を受けて収入は下がっているようである。
「結婚していますか?」という問いには、「はい」が56%もいる。「生まれ変わってもヤクザなりますか?」というのには、なんと「はい」が60%もいるのだ。しかも、若いヤクザに多いというのである。
「俺はヤクザという生き方が好きなんで、何度でもヤクザをやる」(25歳、中部)
「はい」と答えた暴力団員の9割は20代の若手組員だったそうだ。「NO」と即答したのはすべて年配の経験豊富な上層部だったという。
こんな面白い世論調査は、週刊誌にしかできない。
第8位「『ユニクロ』『ワタミ』はなぜ新入社員が次々やめるのか」
(「週刊現代」4月13日号/4月2日掲載)
「ワタミ」には失礼だが、論じる価値はあまりないと思うが、天下の「ユニクロ」が“ブラック企業”のようなところがあるというのは興味津々である。
冒頭、現代はショッキングな数字を示す。09年に「ユニクロ」に入社した新卒新入社員の「3年内離職率」が、なんと53%にもなるというのである。しかも、ここ数年間も50%前後で推移しているというのだ。
11年に入社して昨年退社したA君が、こう語る。
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