「ニコニコが、歌の日記帳だった」【鈴湯】アニソンコピーから始まった夢
#声優 #小明 #声優 on FINDER! #宍戸留美
鈴 いえ、同人音楽の方ですね。CDを自分で作ったりしてました。BLも好きですけど……今は「Free」がアツいですよ(照)。あと、ゲーマーでして、PCゲームが好きで、クリエーターさんたちといろんな作品作りをしたり、歌ったりしていたんです。
――そういう人がライブアイドルに混じっていたら、そりゃ確かに浮くかもしれませんな。
鈴 みなさん元気に踊って歌っている中で、ひとりだけ暗い歌を歌ってましたし……みなさんと同じく、わっしょいわっしょい明るく頑張ってみたこともあるんですけど、「無理してやらなくていいよ?」「そういう芸風じゃないんだから」ってアドバイスされて……。
――せつねぇ!! その活動の中で、どうやってTVアニメ『リトルバスターズ!』の主題歌を歌うことに?
鈴 はじめに、クリエイターさんに「興味ある?」って聞かれて、「あります」って答えたら、いつのまにかボイスサンプルみたいなものの選考があったのかな? 気づいたら決まっていたんですよ。
――大抜擢!? すごいじゃないですか!
樫原 その時は俺の主催のライブに毎週出てもらってたんだけど、はじめはアイドルファンで予約が埋まるところ、だんだん誰の客でもない大人が入るようになったんだよ。もしかしたら、他にも業界の人が偵察に来てたのかもしれないね。それくらい光ってたんだよ。
――私、10年くらいイベントやってますけど、なんのスカウトも来ないですよ。くすんでいるのかな。というか、話を聞いていると、樫原先生って鈴湯ちゃんの何なんでしょう?
樫原 主催ライブに出てもらってたよ。
――それだけ? 私、てっきり樫原先生が発掘して、一から育てたのかと……。
樫原 いや、勝手に育っていったね。
――TVアニメの主題歌も、本当は樫原先生が決めてきたんじゃないんですか?
樫原 いや、俺なんにもしてない。実力。ボイスサンプルとか、これまでの活動の実績で勝ち取ってた。
――じゃあ……樫原先生はいったい何をしていたの?
樫原 そばで、微笑んでいたよ。
――……邪魔じゃない?
鈴 (笑)!
樫原 俺はこれからいろいろ頑張るの! そこはもう任せてください。
――そうですか……。では、鈴湯ちゃん、『リトルバスターズ!』の主題歌が決まった時はどんなお気持ちでしたか?
鈴 うーんと……私、さっきPCゲームが好きって話をしてたと思うんですけど、そのPCゲームの中でも特に大ファンだったのが、『リトルバスターズ!』だったんですよ。
――じゃあ、もともと大ファンなゲームがアニメ化、さらに自分がその主題歌を歌うって状況に?
鈴 そうなんです(泣)。すごすぎて、もう現実感がないんですよ。テレビで流れていても実感が湧かなくて、他人事みたいな気分です。初めて自分の声と映像が一緒になっているのを観たのはコミケの企業ブースだったんですけど、その時はさすがに実感が湧いて、感動で涙目になりましたね。遠くの物陰からじっとブースを眺めて、名乗りもせずに去りましたが……。
――消極的を超えて忍者みたいだね……。では、今は、これから自分の人生がどうなるのか、希望と不安に満ちている頃ですね。
鈴 希望ももちろんあるんですけど、根が暗いもので、不安がいっぱいです……。
――同じ樫原チルドレンとしてアドバイスさせていただくと、年齢があがってくるにつれて同級生がガンガン子どもを生み出したり出世したりするので、その不安要素は増えるばかりですよ☆
鈴 わぁ~……。でも、たくさん悩んで考えた結果、普通の生活はできないだろうな、と思って。協調性がなくて、人と一緒にいるのも、なかなか苦手なので、普通に就職して、結婚して、子供産んで……そっちの方が自信ない。そっちの方がハードモードだなって。
――超わかる~(満面の笑み)!
鈴 なので、「これをやるしか道はない」というか……。不安だったり、悩んだりしているときも、辛いけれど、辛い時間の方をいつもの時間よりも大切にして、創作活動につなげるようにしています。創作に回していくことで、だんだん元気が出てくるので。
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