深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.250
性の悩みは“セックスサロゲート”が解消する!? 映倫も迷ったR18指定の感動作『セッションズ』
2013/12/04 21:00
#映画 #パンドラ映画館
セックスセラピーとはいかなるものかを真正面から描いた『セッションズ』。アメリカ本国ではR指定(17歳以下は保護者の同伴が必要)となった。
セックスサロゲート、代理セックスをテーマにした実録ドラマ『セッションズ』。セックスサロゲートとは、性に関する悩みを抱える人を対象にセックスセラピーの一環として実地指導を行う専門スタッフのこと。売春の隠れ蓑に使われる、セラピー料金が高額すぎるなど批判する声も少なくないが、米国ではカリフォルニア州などで正規の職業として認可されている。セックスサロゲートとのボディセッションを通して、主人公がセックスの素晴らしさ、生きる喜びを噛み締める姿が『セッションズ』では感動的に描かれている。
本作の主人公マーク(ジョン・ホークス)は詩人にしてジャーナリスト。だが38歳にしてまだ童貞だった。というのも6歳のときに罹ったポリオが原因で首から下が動かず、ずっとベッドで横になったままの生活を余儀なくされていたからだ。しかも、重度の呼吸困難でカプセル型の呼吸器から長時間離れることができない。そんなマークだが、性格はいたって明るく、超ポジティブ思考の持ち主。新しくやってきた女子大生ヘルパーのアマンダ(アニカ・マークス)に恋をしてしまう。若くて美しいアマンダの体に触れてみたい。意を決したマークはアマンダに愛の告白をするも、とても残念な結果に……。そんな折、マークは出版社から身障者たちのセックスについての原稿を依頼される。後任ヘルパーのヴェラ(ムーン・ブラッドグッド)に付き添われて取材に出たマークは、多くの身障者たちが体位など創意工夫してセックスライフを大いに楽しんでいることを知る。取材しながらマークは思う。「セックスってそんなにいいものなんだ。自分もセックスしてみたい!」と。
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