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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 未開の地・グンマーを語りつくす
『群馬のおきて』×『お前はまだグンマを知らない』著者対談

「魅力度最下位だけど、住むにはいい場所!」ボクたちが“未開の地・グンマー”を愛するワケ

gunma02.jpg(c)2013 SHINCHOSHA

■「実は群馬は軍事国家だった!」という妄想

北村 そんな、他県に向けて自慢するものが乏しい群馬県ですけど、2012年の「都道府県魅力度ランキング」で最下位になってしまいまして……。

井田 最下位は最下位で、おいしいと思いますけどね。

北村 そうなんですよ! ……ということで「魅力度最下位というのをネタにして笑っちゃおう」と思い、群馬の自虐ネタ&あるあるネタを集めた『群馬のおきて』という本を出版したんですが、井田さんが『お前はまだグンマを知らない』という漫画を描こうと思ったきっかけって、なんだったんですか?

井田 以前から漠然と「群馬の漫画を描きたいな……」とは思っていたんですよ。でも、ただ単に舞台が群馬という漫画を描いてもあんまり意味がないので「どういう形にするのがいいかな?」と保留していたんですが、「@バンチ」という雑誌で『誰かカフカを守って』という漫画を連載していた時に、おまけのページでコラムを書かせてもらえることになったんです。そこで『一分間だけ、群馬を語る。』という1ページ漫画を描くことにして、陸軍の航空機を開発していた「中島飛行機」だったり、「高崎白衣大観音」だったりを紹介していたんです。

北村 はー、その頃から群馬ネタを。

井田 で、それがエスカレートしてきて「群馬にコレとコレがあるってことは、裏にこんな陰謀があってもおかしくないんじゃないか……」みたいな陰謀論を交えた妄想を広げて、「実は群馬は軍事国家だった!」という妄想設定の『お前はまだグンマを知らない』というネット漫画を連載することになったんです。

北村 あ、今後そういう展開になる予定なんですか?

井田 今のところは、ネット上での「グンマー」ネタや、あるあるネタみたいなものを取り上げてますけど、それだけをやりたいワケじゃないんで、どんどん妄想の「グンマ」を広げていきたいですね。ネット上のネタだけを扱ってても、すぐにネタ切れちゃいますし。

北村 まあ、ネット上での「グンマー」って、だいたいアフリカのことですからね。

井田 わりとメチャクチャ描いてるのに、群馬の人たちがTwitterで「だいたい合ってる」って、つぶやいてるからうれしいです(笑)。

北村 合ってないですよ!

井田 一応、「ここからここまでは本当の情報で、ここからは井田の妄想ですよ」っていうのを、ちゃんと説明できるようにはしようと思っているんですけどね。たとえば、第4話で「グンマ大学の研究チームが2004年にまとめた研究結果によると、グンマ人の肉体のおおよそ0.0024%が焼きまんじゅうと同じ成分で構成されていたという」というネタが出てくるんですけど、そこには「上毛民報社『焼きまんじゅう文化史1』参照」というように『魁!!男塾』の「民明書房」みたいな出典が書いてあるんで、「ああ、これは妄想なんだな」って分かるという。

北村 逆に分かりづらいですよ! 子どもの頃は「民明書房」も本当にあるんじゃないかって思ってましたよ。

井田 ゴルフの起源が「呉 竜府(ご りゅうふ)」だなんて、ちょっと考えればウソだって分かるじゃないですか!(「ゴルフの起源は中国の呉竜府が考案した説が支配的である」という、代表的な「民明書房ネタ」。間違ってる! と出版社に抗議した人もいたとか)

北村 それも信じてたんですよ、子どもってバカだから!

井田 まあ、漫画に出てくるのはあくまで「グンマ」なんで……。こちらの脳内で妄想が広がった「グンマ」だということでご理解いただければ。たまに間違えて「群馬」って書いちゃうんですけどね。

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