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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 未開の地・グンマーを語りつくす
『群馬のおきて』×『お前はまだグンマを知らない』著者対談

「魅力度最下位だけど、住むにはいい場所!」ボクたちが“未開の地・グンマー”を愛するワケ

gunma01.jpg(c)2013 SHINCHOSHA

■「グンマー」ネタに怒ってる群馬県民はいない

北村 で、最近ネットでは「グンマー」なんて呼ばれてネタにされ、ある意味、認知度が高まっている群馬ですけど、あのネタに関してはどう思いますか?

井田 ちょっと前までは、そのポジションが埼玉県だったじゃないですか。「ダサイタマ」って呼ばれたり、「さいたまさいたま!」みたいなアスキーアートがはやったりして。アレがうらやましかったんですよ。全国の人たちと、自分の地元ネタで盛り上がれるっていうのが。

北村 あ、じゃあ「グンマー」とか言われだした時はうれしかった?

井田 そうですね。ただ、何がきっかけだったんだろうっていうのは、不思議でしたけど。

北村 2010年頃、2ちゃんに書き込まれた「顔の濃い群馬県民が職質された」というネタが最初らしいですけどね。「どこから来たの?」「……ぐんま」「ミャンマー?」「ぐんま」「グンマーね。ビザは持ってるの?」みたいな。

井田 天気予報の最高気温が、群馬だけなぜか誤植で56度とかになってる……みたいな画像も出回りましたよね。それから、明らかなアフリカの画像に「グンマー」って文字を入れるネタがはやりだしたんですかね?

北村 今、Googleの画像検索で、普通に漢字で「群馬」って検索しても、アフリカの画像ばっかり出てきますから(笑)。冷静に考えると結構ひどい画像ばっかなんですけど、「グンマー」ネタに対して怒ってる群馬県民って、全然いないと思いませんか?

井田 いないですね。やっぱり、もともと自分の地元に対してあんまり自信を持ってないから、ネタであっても、いじってもらえたらうれしいと思ってるんじゃないですかね。「こんなネタ、ひどい!」とか言ってる人って、たいがい県外の人ですもん。

北村 福岡県の人は、「修羅の国・福岡」ってネタにされて怒ってましたけどね。

井田 ええーっ、格好いいじゃないですか、修羅の国! 世紀末の世界で巨大な馬に乗って「ヒャッハー!」みたいな(笑)。まあ、福岡くらいメジャーな名物がいっぱいある県になると、地元に対するプライドも高いでしょうから、ネタにされると怒っちゃうんでしょうね。

gunma03.jpg(c)Gunmatiikoujyouiinkai 2013

北村 群馬県は他県民に誇れるような名物、あんまりないですからねぇ……。ボクも東京の友達から「群馬に行くとしたら、どこがオススメ?」とか聞かれても「行かないほうがいいんじゃない?」とか答えちゃいますもん。

井田 ええーっ!

北村 群馬の観光地って、自動車持ってること前提な場所ばっかりだから、電車で旅行しに行く人にはオススメしづらいんですよ。

井田 あー、電車で旅行するのはムリですね。

北村 だから、テキトーに「温泉じゃない?」とか言っちゃうの。

井田 「群馬の観光地といったら温泉!」ってイメージは強いですけど、温泉なんて全国どこにでもありますからね……。個人的には「高崎白衣大観音」とか、陸軍火薬製造所跡地の「群馬の森」なんかをオススメしたいんですけど、やっぱり好き嫌いが分かれるスポットなんで……群馬って、誰にでも愛される土地ではないですね。

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