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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 『くそガキの告白』DVD発売!
『くそガキの告白』DVD発売記念クロストーク

園子温、入江悠に続く“第三の男”鈴木太一監督、キンコメ今野が明かす性格破綻ぶりがすごすぎる!

IMG_6833_.jpg『くそガキの告白』の主演俳優・今野浩喜と鈴木太一監督が1時間にわたってトークセッション。映画の話題からどんどん脱線して、人気監督への妬みが爆発することに。

 1本の映画を完成させ、劇場公開を果たしたことで人生が大きく変わった男がいる。『くそガキの告白』(12)でデビューを飾った鈴木太一監督だ。低予算ながら映画製作への狂おしい情熱をブチまけた荒削りな内容が評判となり、「2012年ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」で史上初となる4冠受賞、さらにテアトル新宿での公開初日は大入り満員でスタートした。『くそガキ』の評判は業界で広まり、鈴木太一監督は人気ドラマ『みんな!エスパーだよ!』(テレビ東京系)で園子温、入江悠に続く3番手のディレクターに抜擢されるに至った。一介のフリーターから大出世ではないか。『くそガキ』に主演したキングオブコメディの今野浩喜も俳優としての力量を認められ、テレビドラマや舞台に引っ張りだこ。映画を撮ったら人生変わった!? 『くそガキ』のDVDリリースにあたり、鈴木太一監督とキンコメ今野が『くそガキ』がもたらした現状を赤裸々に語った。

──本日は鈴木太一監督とキンコメ今野さんに、“映画を撮ったら人生変わった!?”というテーマで語り合ってもらおうと思います。

鈴木 どこかで聞いたことのあるフレーズですね。映画を撮ったら人生変わったか? う~ん、何も変わってませんね。

今野 もう結論出しちゃうの(笑)。対談、1分足らずで終わっちゃったじゃないですか。

鈴木 あぁ、そうか。じゃあ、今日はじっくり語り合いましょう! 『くそガキ』が公開された2012年は、僕にとって最高の1年でしたね。「ゆうばり」で賞をもらって、テアトル新宿で劇場公開されて。僕の映画監督としてのピークだったと思うので、あとはもうそこから落ちていくだけです。

今野 なるべく、ゆるやかにね(笑)。でも太一さん、2013年は仕事がバンバン入ったんでしょ?

鈴木 2013年はね。忙しくて、バイトに行けなくなっちゃった。

──バイト生活からの卒業。人生変わったと言っていいんじゃないですか?

鈴木 2013年は忙しかったけど、2014年の予定はまるで決まってない。『くそガキ』の劇場収益は僕がひとり占めできるものでもないし。バイトはせずに済んでいるけど、相変わらずギリギリの生活だよ。

今野 『くそガキ』を撮るために、親から借りた借金は返したんですか?

太一 母親から借りたお金は返したけど、ほかにも借金があって、まだ20万円くらい残ってる。だから、DVDが売れてくれないと困るんだよ。

──今野さん、実績のない無名監督のデビュー作によく出演OKしましたねぇ。

今野 太一さんのこと知らないし、どういう映画なのか分からずに出演してしまったんです。事務所に「映画主演の話がきてるよ」と言われて、とりあえずどんな内容なのかプロットを送ってもらったんです。『ニコニコキングオブコメディ』の収録のときにプロット渡されて、読むのが面倒くさかったんで、番組の女性スタッフに「読んで感想聞かせて」って頼んだんです。そうしたら「今野さん、キスシーンがありますよ!」って。それが決め手でしたね(笑)。あと、もうひとつ理由を挙げるとすれば、自分のプロフィール欄に「主演男優賞受賞」って欲しかったんです。

──なんと、賞狙いでの出演だった!

今野 えぇ、まぁ。主演男優賞をもらうには、まず映画に主演しなくちゃいけませんからね。

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